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「後半期〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

後半期の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
戦争中止を望む」より 著者:伊丹万作
性がある。外交の手腕によってはボルネオくらいは残し得るかもしれない。しかし今年の後半期においてはそのようなことはすでに夢となっているだろうし第一もはや工作の余地....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
さからも知って来た。王政復古を求める声は後年を待つまでもなく、前の年、慶応元年の後半期あたり、将軍辞職の真相の知れ渡る前後あたりから、すでに、すでに諸国に起こっ....
一連の非プロレタリア的作品」より 著者:宮本百合子
という、気組みの引立ちが欠けている観がある。 特に率直にいえば、一九三二年の後半期に問題は一進している。林房雄や須井一などが一応プロレタリア文学の陣営に属す....
五〇年代の文学とそこにある問題」より 著者:宮本百合子
の指導者から云い出されていたような職場の文学の空気はそのままなりに、一九四八年の後半期、中国の人民革命の勝利の見とおしとともに、日本の民主主義文学の立場からの科....
それらの国々でも」より 著者:宮本百合子
ズムとその権力が計画した戦争の下におかれて来たということである。 一九三一年の後半期、張作霖を爆死させて満州への侵略がはじまってから一九四五年八月十五日まで、....
あとがき(『宮本百合子選集』第八巻)」より 著者:宮本百合子
ーラではあるが、こんどは前よりもひろい、そして静かな一室で書かれた。一九二九年の後半期をフランス・ドイツ・イギリスで暮したわたしは、ふたたびモスクワへ帰って来た....
年譜」より 著者:宮本百合子
意な階級的出版の状態からできるだけ読者の要求をとりあげたく思った。 一九三二年の後半期から三三年にかけて日本のプロレタリア文化運動が著しく政治的偏向をもったとい....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
浩二のきりぐらいです、ましなのは。それだのにあの序文の大きい文句。この頃に又去年後半期分というのを出しましたが、その内容を見るとやはりどうかと思われます。 私....
智恵子の半生」より 著者:高村光太郎
以来の彼女の経過追憶を細かに書くことはまだ私には痛々しすぎる。ただ此の病院生活の後半期は病状が割に平静を保持し、精神は分裂しながらも手は曾て油絵具で成し遂げ得な....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
を用いるようになった。それがだんだん各座にも及んで来て、いつとはなしに明治時代の後半期から大正時代にいたる番附の体裁を作り出すことになったのである。これだけのこ....
書を愛して書を持たず」より 著者:小川未明
堂月報に拠ると昭和八年上半期の新刊書数は、実に二千四百余種に達しています。これに後半期を入れて一ヶ年にしたら、夥しき数に上るでありましょう。この点近代人が、木版....
寺田先生の追憶」より 著者:中谷宇吉郎
ことの出来た自分の幸運を本当にありがたかったと思っている。御蔭《おかげ》で三年の後半期の試験の方は滅茶《めちゃ》苦茶になってしまって、随分成績も悪かったらしい。....
紫式部」より 著者:長谷川時雨
、源氏物語がどんなに浸みていることかと驚いた。それで、一葉女史の後期――二十八年後半期の作の二、三を除いたらば、殆どといってよいほど源氏物語の影響下にある。 ....
一九三七年を送る日本」より 著者:戸坂潤
シズムの日本型たる所以をなす条件だ。この点、ここ数年来を通じて、そして特に本年度後半期の軍事的体制への転向に際して、定式通りに実証された処である。つまり今年とい....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
護は容易ならぬ大問題であった。 4、道路及び要塞 欧州道路の改善は十八世紀の後半期以後急速に行なわれたもので、ナポレオンは相当の良道を利用し得たけれども、フ....