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「後場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

後場の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
女百貨店」より 著者:吉行エイスケ
××新株の反撥を予想して買いあつめると、雑株安をねらって、引たたぬ××百貨店株を後場引値《ごばひけね》で、これを指名人に買わすとさっさと場内を引あげた。強弱の火....
鉄鎚」より 著者:夢野久作
この時は日柄が三リンボーだったけれども虎の日の友引きだったから、この株とこの株が後場《ごば》になって盛り返したのだ。元来この「友引き」とか「先負け」とかいう日取....
わが町」より 著者:織田作之助
日じゅうせかせかと歩きまわるので、からだがくたくたに疲れるのだ。 北浜の株屋を後場が引けてから一軒々々まわって、おびただしい数の電話を消毒したあとなど、手がし....
」より 著者:島崎藤村
った。 秋の蜻蛉が盛んに町の空を飛んだ。塩瀬の店では一日の玉高の計算を終った。後場は疾うに散けた。幹部を始め、その他の店員はいずれも帰りを急ぎつつあった。電話....
人造人間事件」より 著者:海野十三
ているとき、――そのときだった。突然大きな声が、部屋中に鳴りひびいた。 「ええ、後場の市況でございます。新鐘……」と、細い数字が高らかに読みあげられていった。そ....