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後幕
「後幕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
後幕の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「国貞えがく」より 著者:泉鏡花
ように飛出《とびだ》して行った時は、もうデロレンの高座は、消えたか、と跡もなく、
後幕《うしろまく》一重《ひとえ》引いた、あたりの土塀の破目《われめ》へ、白々《し....
「吉原新話」より 著者:泉鏡花
引いたが、家の抱妓で人に知られた、梅次というのに、何か催のあった節、贔屓の贈った
後幕が、染返しの掻巻にもならないで、長持の底に残ったのを、間に合わせに用いたので....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
日に、両国中村楼で名弘めの大浚を催した。浚場の間口の天幕は深川の五本松門弟|中、
後幕は魚河岸問屋今和と緑町門弟中、水引は牧野家であった。その外家元門弟中より紅白....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
い賑かにしたいと、思っています。」と、お春は言った。「もう少し早く判っていると、
後幕か幟でも何するんでしたけれど、今夜が初日じゃあもう間に合いません。せめてハイ....
「竹本綾之助」より 著者:長谷川時雨
》には師匠筋の太夫、三味線|弾《ひ》きが揃《そろ》って、御簾《みす》が上るたびに
後幕《うしろまく》が代る、見台《けんだい》には金紋が輝く、湯呑《ゆのみ》が取りか....
「裸体談義」より 著者:永井荷風
りさせ、予《あらかじ》め別の女が西洋名画の筆者と画題とを書いたものを看客に見せた
後幕を明けるのだという話であった。しかしわたくしが事実目撃したのは去年(昭和廿三....