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後援
「後援〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
後援の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
者たちを支配するものはクイクイのほかはありますまい。しかもクイクイはこのゲエルの
後援を受けずにはいられないのです。」
ゲエルは相変わらず微笑しながら、純金の匙....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
世をするように極力宣伝し、遂に今日我国の要路要路の実権を彼等の手に握るようにまで
後援したのです。×国の参謀本部の命令一下、彼等×探は、いやが応でもその命令を決行....
「灯台鬼」より 著者:大阪圭吉
ればなりませんので、しばらく迷ったあげく、三田村君と小使に、とりあえず試験所へご
後援を願いに向わせたんです」 「いやそうですか。一向お役にも立ちませんが」と東屋....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
のでる山をたくさん持っている」 この説明には、帆村も苦笑した。そういう有力なる
後援者とは知らなかった。その方面のことは、かれと仲よしのカークハム編集長も教えて....
「火星探険」より 著者:海野十三
に引張り出された。 「余は、わが火星探険協会長に永年よせられたるアメリカ全国民の
後援に対し、衷心《ちゅうしん》感謝の意を表するものであります。今やわが地球人類は....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
た。 房枝は、いつとなしに、花の慰問隊長にあげられていた。 ニーナは、房枝の
後援者であった。いや、もっとはっきりいうと、はじめから、この花の慰問隊をつくるの....
「地球要塞」より 著者:海野十三
ことになるのだ。そんなことを、ピース提督が承知する筈がない。 (X大使は、日本を
後援するつもりらしい) 私は、一先ず、そういう結論に落着いた。なぜかはしらない....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
ものが八十五パアセントです。後者について、その論旨を要約すれば、“リーマンとその
後援者は気が変になったのだ。彼らは自ら宇宙塵となるために出発したのだ”“あたら貴....
「成長が生んだ私の恋愛破綻」より 著者:伊藤野枝
した。私の結婚が最初から過っていたことをしきりにいっていました。そして親切な私の
後援者になってやろうとしていたのでした。けれども彼女は、私がTと別れると同時にO....
「端午節」より 著者:井上紅梅
だ潤筆料の支払いが停止しないから、こういう呑気な記事を書くので、万一政府もしくは
後援者が補助金を断つに至ったら、彼らの大半は大会に赴くだろうと認識したからである....
「死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
に比べて、敢て腕前は劣らぬのだ。けれど他が何千という弟子を取り、幕府或は諸侯から
後援せられているに関らず、秋岡陣風斎は浪宅に貧窮の生活をつづけていて、弟子と云っ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
に彼は家財をまとめて、木綿のハンカチに包んで行ったものだ。 こういうことが彼の
後援者たる田舎ものの財布に負担をかけるとなると、彼らはとかく教育費はたいへんな出....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
ぐったりと下って弱っているの。人はいいんだわね、畳は汚ながっても、さ。 有志の
後援を頼みにしたので、お役所にそんな金子の用意はなかったんです。さあ、そうなると....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
事は出来ぬといわれたが、左に右くこの会見に由て男爵の知遇を得、多年の夙志が男爵の
後援で遂げられそうな緒を得たのは明らかであった。 米原で後藤男の一行と別れて神....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ノバは当時中立で海岸道不良のため同地は仏軍の補給に重要な位置を占めていた)外交を
後援するため、一部をボルトリに出していたのである。ナポレオンは墺軍を刺戟する事を....