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後月
「後月〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
後月の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
思って、此様《こんな》に人を欺《だま》すようなことをなさろうとは思わなかったが、
後月《あとげつ》来たら碁を打て/\と先生が勧めるから、お相手の積りで碁を打って、....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
は商売だからという顔をときどき鏡にたしかめて見なければならなかった。しかし、その
後月に二回は必ずやって来るお君に、村田は平気で居れず、ある夜、新聞紙に包んだセル....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
。 次第と申すは、余の事、別儀でもござりませぬ。 老人、あの当時、……されば
後月、九月の上旬。上野辺のある舞台において、初番に間狂言、那須の語。本役には釣狐....
「雨」より 著者:織田作之助
は商売だからという顔をときどき鏡にたしかめてみなければならなかった。しかし、その
後月に二回はかならずやってくるお君に、村田は平気でおれず、ある夜、新聞紙に包んだ....
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
かめた。
「咽喉《のど》が、かわく。雨も、久しく降りませぬな。いつであったかな。
後月《あとげつ》の半ばであったかな、降ったのは」
「はい。いいおしめりが一つほし....
「つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
わしは病人なのだ。いいかえ、病人だ、病人だ」と頭からすっぽり蒲団をかむって、 「
後月《あとげつ》から腰が立たねえで寝ているというこころ。誰が来ても会わねえぜ。あ....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
直行した事を伝えた。 『思えば馬鹿気ている。……俺達は一体何をしているんだ……明
後月曜日はジルベールの死刑執行日だ……いっそ巴里へ帰って別方面で救出す手段を講じ....
「柳生月影抄」より 著者:吉川英治
と、右門とは、何の縁故もつながりもあるわけではない。土饅頭の下に眠っているのは、
後月のちょうど今日、兄十兵衛の木剣のために、道場でただ一打ちに撃殺された浪人の綾....
「雨」より 著者:織田作之助
の徳田は、商売だからという顔を時々鏡に確めてみなければならなかった。しかし、その
後月に二回は必ずやって来るお君に、徳田は平気で居れず、ある夜、新聞紙に包んだセル....
「魚紋」より 著者:吉川英治
がそう云ったのか』 『へい』 『いつ召捕られたんだ』 『伝馬牢へ下げられたのが、
後月の八日でした』 『すると、お前さんは、その和尚鉄に付いている牢番なんだね』 ....