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「後期印象派〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

後期印象派の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
道標」より 著者:宮本百合子
ルーヴルでは紀元前五〇〇〇年のエジプトの彫刻が広間の床をみたし、ジオットから後期印象派までの画家の作品が、壁という壁を、二段三段に埋めていた。 「現代の画家....
S岬西洋婦人絞殺事件」より 著者:夢野久作
なり濃厚、明確な線を用い、図形が近代画の手法で歪められておりまして、雲や星なぞ、後期印象派の匂いの高い曲線や不整直線を用いている点が共通しているところを見ますと....
自画像」より 著者:寺田寅彦
つ毛一本も見残さずかいた、金属製の顔にエナメルを塗ったような堅い堅い肖像よりは、後期印象派以後の妙な顔のほうが少なくもねらい所だけはほんとうであるまいかと思われ....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
の群から主張された。即ち一は詩壇に於けるマラルメ等の象徴派で、一は美術界に於ける後期印象派の運動である。この後の者について言えば、彼等の美学は明らかに日本の浮世....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
を極め出したのである。その結果近代のフランスにおいて、とうとう印象派が起り、次に後期印象派が起り、キュービストとなり、構成派となり未来派となり、ダダとなり、あら....
わが五月」より 著者:宮本百合子
茨が叢《むらが》り出て緑の※ァリエーションをつくる。そこへふっさり幹を斜に空から後期印象派風の柳が豊富な葉を垂らし、快晴の午後二時頃人声もしないその小道を行くと....
津田青楓君の画と南画の芸術的価値」より 著者:寺田寅彦
点はある支那人や現代二、三の日本画家の作品にも認められるのみならず、また西洋でも後期印象派の作などにおいて瞥見するところである。あるいは却って古代の宗教画などに....
回想録」より 著者:高村光太郎
ともう一人、四人で展覧会をやった。私は上高地で写生した油絵を可成出した。岸田君は後期印象派のような画風から脱却して、自分の本当の画に転換した初めで、主に写生で、....
ヒウザン会とパンの会」より 著者:高村光太郎
人はないであろう。 概括してヒウザン会の傾向をのべると、フォウビズム、印象派、後期印象派の三つに分れ、われわれの崇拝の的はゴオガンとゴッホであった。先輩の中で....
ヒトラーの健全性」より 著者:国枝史郎
は出来なかったであろう。 だから彼が画家として立ったなら、印象派から一歩進んだ後期印象派画家として彩管をふるったことであろうと思われる。....
ゴッホについて」より 著者:三好十郎
私は感じる。実は彼の絵にも根幹の所にそれがあると思う。そしてその点が彼をして他の後期印象派の画家たち、またはその後の近代画家たちから区別している最も大きな要素の....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
かく》の如く浮世絵画工中北斎の最《もっとも》泰西人に尊重せられし所以《ゆえん》は後期印象派の勃興に裨益《ひえき》する所多かりしがためなり。クロード・モネエが四季....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
実的な、新鮮な印象を与える。色はたくまずしてさわやかな諧調を保っている。肉づけは後期印象派の画に見受けられるような、無技巧のおもしろさを現わしているともいえる。....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
ら来た一種の錯誤感で、こういうことは東洋と西洋との間にもよくありますよ。浮世絵と後期印象派、芭蕉あたりの象徴句とマラルメあたりの仏蘭西象徴派との関係、調べるとま....