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後様
「後様〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
後様の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
動を起すのですから、当然博士は、無意識裡に両腕を水平に上げる。その両脇から博士を
後様に抱えて、右手に持った護符刀を心臓の上に軽く突き立て、すぐにその手を離してし....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
袋|雪駄穿でチャラ/\やって参りました。不図出会うと中国もので、矢張|素と松平越
後様の好い役柄を勤めました松蔭大之進の忰、同苗大藏というもので、浪々中互いに知っ....
「僕の昔」より 著者:夏目漱石
分岐道《わかれみち》があるだろう。あすこをもっと行くと諏訪《すわ》の森の近くに越
後様《えちごさま》という殿様のお邸《やしき》があった。あのお邸の中に桑木|厳翼《....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
《ちが》って面白い。『古史通』に「『神代巻抄』に人を呪詛《じゅそ》する符などをば
後様《うしろざま》に棄つる時は我身に負わぬという、反鼻《へび》をも
後様に棄つれば....
「妖僧記」より 著者:泉鏡花
れを放つことなし。 杖は※状の自然木なるが、その曲りたる処に鼻を凭たせつ、手は
後様に骨盤の辺に組み合せて、所作なき時は立ちながら憩いぬ。要するに吾人が腰掛けて....
「稚子法師」より 著者:国枝史郎
主水は礑と馬を止めた。と彼の前に立ったのは白衣の直垂、白糸|縅の鎧、白い烏帽子を
後様に戴き、白柄の薙刀を抱い込んで白馬に跨がった白髪の武人――蘇門山村良由と、同....
「旗岡巡査」より 著者:吉川英治
……あっ、もしっ」 と追いかけて来ていきなりいった。 「旦那あ、もしや水戸の海
後様の御次男じゃございませんか」 「……あに! あんだと?」 「そうだ! そうに....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
、また次のように話している人もあります。昔国境を定める時に、諏訪様は牛に乗り、越
後様は馬に乗って、途中ゆきおうた所を境にしようというお約束がきまって、越
後様は馬....