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後段
「後段〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
後段の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
の》くさぐさを積」んでいた事を語っている。だから季節は恐らく秋であろう。これは、
後段に、無花果《いちじゅく》云々の記事が見えるのに徴しても、明である。それから乗....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
と乙とは、思わず同音に嗟《うめ》きぬ。乗り合いは弁者の顔を※《うかが》いて、その
後段を渇望せり。 甲者は重ねて感嘆の声を発して、 「おもしろい! なるほど。浴....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
に至るまでの間、両者がともに敵をもたなかったということに原因しているのである。(
後段参照) 魚住氏はさらに同じ誤謬《ごびゅう》から、自然主義者のある人々がかつ....
「アッシャー家の崩壊」より 著者:佐々木直次郎
に詳しく説明されている。全身硬直しきわめて死と間違われやすい病であることだけは、
後段のために特に記憶されなければならない。 (3)Karl Maria Frie....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
れていいのは、ウイチグス呪法典一つのみと云っていいのさ」
はたして、この予測は
後段に事実となって現われたけれども、その時はまだ、検事の神経に深く触れたものはな....
「傾城買虎之巻」より 著者:直木三十五
が無い。と云ってこの外に記録は無いから、※《うそ》ともいえぬが、本当とも云えぬ。
後段の、 「江戸なる哉《かな》、江戸なる哉、天明三年吉原松葉屋今の瀬川を千五百....
「昭和の十四年間」より 著者:宮本百合子
れているに過ぎない。自身の文学を作ってはいない。 文学に於けるこの問題はいずれ
後段に触れられることだと思うが、当時のこの機運は、例えば婦人作家の誕生にも影響し....
「第四次元の男」より 著者:海野十三
るものかという人には告げん、闇取引のコーヒー店あることを! これを信じない人は、
後段を読むこと無用である。なぜならば、そういう人にはこれから述べようとするわたく....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
、女の児にお花という名をつけることとは、無論対立でも何でもないということが、その
後段々判って来たのである。 法律家でない一般人、少くとも私などは、法律のこの種....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
継続するよう計らっておいたとはがきくれて、もうそのときはいなくなったのよ。戦争の
後段に入って出てゆく人々の見送りは何と申しましょう。「歓呼の声に送られて」と旗を....
「血液型殺人事件」より 著者:甲賀三郎
て、博士の死が何故僅々二時間足らずの間に起ったかという事があるが、この事実と今の
後段の疑問とを結びつけて見ると、毛沼博士は恐らく、二度目に寝台に横わると、間もな....
「随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
で』 と、いまだ酔わざる以前の紙屑屋が述懐には市井落魄の生活苦滲みていみじく、
後段、落合の火葬場へらくだの死骸を運ぶくだりにては、 『田圃だと思えば畑、畑だと....
「少年の食物」より 著者:木村荘八
者不拒のかけじを度々思い出しました。 実は此の来者不拒、去者不追と云うのがその
後段々と好きになって、感想などにも、時々此の句を入れた。入れたくなる場合がありま....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
忘恩の非行者に対してこういう寛容な襟度を示したものは滅多にない。 沼南にはその
後段々近接し、沼南門下のものからも度々噂を聞いて、Yに対する沼南の情誼に感奮した....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
、はたしていわゆるサンジョの義か否か、多少考慮を要するところがあるから、しばらく
後段の研究に保留しておく。また錦所経には、『江家次第』に散所衛士というのがある趣....