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後産
「後産〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
後産の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
が産まれるや否や産婆高声でその名を呼びその児を他の女に授け児に名を附けた樹の下に
後産を埋める。さて父がその樹の根本から初めて胸の高さの処まで刻み目を付ける、これ....
「足迹」より 著者:徳田秋声
爛して、唇にも紅い血の色がなかった。 「男の子ですかね、女の子ですかね。」産婦は
後産の始末をしてもらうと、ぐったり疲れてそのまま凋んで行きそうな鈍い目で医師や産....
「永遠のみどり」より 著者:原民喜
った。それで翌日、彼はまず高須の妹の家に立寄った。この新築の家にあがるのも、再婚
後産れた子供を見るのも、これがはじめてだった。 「もう年寄になってしまいました。....
「躯」より 著者:徳田秋声
をみっちり仕込んだ嫖致の好い姉娘は、芝居茶屋に奉公しているうちに、金さんと云う越
後産の魚屋と一緒になって、小楽に暮しているが、爺さんの方へは今は余り寄りつかない....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
の香取が金策をして三条西家の屋根葺の費用を弁じたことが日記にある。かくのごとき越
後産の苧が課役の基礎になっておったのであるからして、その越後の国が乱れると、天王....
「源氏物語」より 著者:紫式部
他の人間に移してあったのが皆|口惜《くちお》しがって物怪は騒ぎ立った。それにまだ
後産《あとざん》も済まぬのであるから少なからぬ不安があった。良人と両親が神仏に大....
「幻の彼方」より 著者:豊島与志雄
は漸く安心した。 女中が盥や上敷を片付けた頃、秋子は俄に腹痛を訴えだした。 「
後産《あとざん》でございますよ。」と産婆が云った。 順造は一寸其処につっ立って....
「狂女と犬」より 著者:小酒井不木
のだったのです」 「何でしたか」 「皿の上に残って居た肉片を検べた医師は、それを
後産即ち胎盤と鑑定したのです」 「胎盤?」と、私は耳を疑った。 「そうですよ」 ....
「因果」より 著者:小山内薫
だが、何分にも、甚だしい難産であったので、三日目にはその生れた子も死に、娘もその
後産後の日立が悪るかったので、これも日ならずして後から同じく死んでしまったとの事....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
八・一四 〇・二〇 七一・一三 〇・四八 〇・三六 肥
後産同 水洗 二〇・五六 五・七七 〇・三二 七二・四六 ....