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後腐れ
「後腐れ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
後腐れの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
り、或る時は奴《やっこ》にしておともにつれて歩いたりなんぞすれば、好きと自由で、
後腐れがなくて面白いじゃないの。だが、きっと長いうちには飽きるものよ。はじめに惚....
「女心の強ければ」より 著者:豊島与志雄
ことなら、却ってさっぱりしていいじゃありませんか。柿沼さんらしいやり方だけれど、
後腐れがなくていい。」 千代乃は刺すような眼付きを、長谷川に据えた。 「長谷川....
「擬体」より 著者:豊島与志雄
っきり気附いた。今西巻子に事よせて、二人ははっきり絶縁したのだった。気持ちに何の
後腐れもなくさっぱりとした。 「最後のお願いですが、お約束通りの退職金を、今日頂....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
かしあなた、私の現在の立場ぢやアこれを一晩であしらふ手だてがむづかしい、九分九厘
後腐れ、四谷怪談になりかねないところだから、こゝはつらいところだな。そこを敢て辞....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
あるからだ。ハハハ、無頼一匹、うまく斬っても、斬られてもだ、よしんば捕えられても
後腐れはないからなあ。特にあれを選んだのも、それがあるからだ。さ、行こう!(ドン....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
あるからだ。ハハハ、無頼一匹、うまく斬っても、斬られてもだ、よしんば捕えられても
後腐れはないからなあ。特にあれを頼んだのも、それがあるからだ。さ、行こう! (ド....
「野槌の百」より 著者:吉川英治
になら、あの山の茶畑に見込があるから、預かってもいいということなのだ。だが、そう
後腐れがあるようじゃ困るから、百さん、気のどくだが、この話はまず、破談だな」 ....
「春泥」より 著者:久保田万太郎
―何といって来たってあたしァ断る。」 「断るにしても、しかし、下手なことをすると
後腐れが面倒だ。――相手が相手だ。」 「けど、それは……」 「いゝえ、菱川ならか....