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後藤又兵衛
「後藤又兵衛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
後藤又兵衛の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
天色ことのほか和清《わせい》であった。 大坂の落城は、もう時間の問題であった。
後藤又兵衛、木村|長門《ながと》、薄田隼人生《すすきだはいとのしょう》ら、名ある....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
一座であった。続いて三十四年の秋に、同じく明治座で「源三位」を書いた。つづいて「
後藤又兵衛」や「敵国降伏」や「ヱルナニー」が出た。 「素人の書いたものでも商売に....
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
。平壌を守る小西行長、宗義智、松浦鎮信、黒田長政等之を迎えて撃破した。長政の部下
後藤又兵衛基次が、金の二本菖浦の指物を朝風に翻えし、大身の槍を馬上に揮ったのはこ....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
力を協せずして如何ぞ勝とうや。老人の長居は無用、伜美作守勝俊も大阪陣大和口にて、
後藤又兵衛出張の時名を挙げた者だ。御相談の役には立つ筈」と云い棄てて起って仕舞っ....
「真田幸村」より 著者:菊池寛
戯れたと云う。 東西手切れとなるや幸村は城を出で、東軍を迎え撃つことを力説し、
後藤又兵衛も亦真田説を援けたが、大野渡辺等の容るる所とならず、遂に籠城説が勝った....
「大阪を歩く」より 著者:直木三十五
死の地であると共に、私には忘れることのできない所である。 大阪の役、と云うと、
後藤又兵衛に、真田幸村が、活躍するが、明石全登、毛利勝永の二人を、もう少し紹介し....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
岩見重太郎一人、鬼神の働きをする――ところへ重太郎を助けんがために、天下の豪傑、
後藤又兵衛と塙《ばん》団右衛門とが乗込んで来る。 敵は二千五百人――こちらは重....
「安吾武者修業」より 著者:坂口安吾
ものに読みふけったものである。立川文庫の主人公は猿飛佐助、百地三太夫、霧隠才蔵、
後藤又兵衛、塙団右衛門、荒川熊蔵などという忍術使いや豪傑から、上泉伊勢守、塚原卜....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
がまだ莚升といった若い頃で、高倉宮を勤めていた。松居君はその後、明治座のために「
後藤又兵衛」を書き、日露戦争当時には「敵国降伏」を書いた。 何分にもこの時代の....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
糾合して、牢人軍を組織しているらしかった。もとよりそれは、公然とではないが。 「
後藤又兵衛様や、真田幸村様や、明石掃部様や――また長曾我部盛親様などへも、秀頼公....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
を売っておく。或は黙契をむすんでおく。 その、大物どころでは、大坂城の秀頼が、
後藤又兵衛に捨て扶持をやっていることは天下の周知である。九度山に引籠っている真田....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
て明るい気持になった。この一孤児が、黒田という一家風のうちに育まれて、成人の後、
後藤又兵衛基次と世に称ばれるような男になろうとは、このときまだその寸芽の色すら誰....