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後言
「後言〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
後言の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
遅るること三年で世を去ったのである。 人の死を説いて、直ちにその非を挙げんは、
後言めく嫌はあるが、抽斎の蔵書をして散佚せしめた顛末を尋ぬるときは、豊芥子もまた....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
、読者は受身に配給される新聞にあまんじた。各紙とも低調におちいった。一九四五年以
後言論の自由と出版の自由とのために全国に日刊紙が続々と発刊されはじめた。そして一....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
る一地帯を意味しているに他ならない。フィロロギー(文献学)はフィロロギーで、その
後言語学とは比較的別なコースを辿って展開されているように見える。つまり例のヴォル....
「風と光と二十の私と」より 著者:坂口安吾
は私の訳したものなのである。原稿料は一枚三円でお前に半分やると云っていたが、その
後言を左右にして私に一文もくれなかった。私が後日物を書いて原稿料を貰うようになっ....
「雪霊記事」より 著者:泉鏡花
―色と言い、また雪の越路の雪ほどに、世に知られたと申す意味ではないので――これは
後言であったのです。……不具だと言うのです。六本指、手の小指が左に二つあると、見....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
してみずから美の区域を狭く劃《かぎ》りたる者なり。芭蕉すでにかくのごとし。芭蕉以
後言うに足らざるなり。 蕪村は立てり。和歌のやさしみ言い古し聞き古して紛々《ふ....