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後車
「後車〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
後車の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「天災と国防」より 著者:寺田寅彦
がきわめてまれにしか起こらないで、ちょうど人間が前車の顛覆を忘れたころにそろそろ
後車を引き出すようになるからであろう。 しかし昔の人間は過去の経験を大切に保存....
「空襲警報」より 著者:海野十三
立ちあがって、その男のそばにかけつけた。 「た、助けてやって、くれたまえ。こ……
後車は毒瓦斯がたいへん、だッ……」 とまでいうと、彼ははげしく咳いった。 鍛....
「緑衣の女」より 著者:松本泰
うちに、彼は歩廓に飛下りて、逸《いち》早く改札口に向かったが、彼の乗った車輛は最
後車の次であった為に、改札口を出たときは、既に一団《ひとかたま》りの人々が構外へ....
「キド効果」より 著者:海野十三
いですかッ。もしも重大なる変事だったら……」 「おおい、此処だア」と其の時、一輛
後車室の窓から後部車掌が声をかけた。 前部車掌は車室を縦走して、後部車掌のとこ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
して凋葉す。また、議院の前を通過せるに、シドニーよりははるかに広闊なるを認む。午
後車行十マイル、ウィリアムズタウンの海浜に遊ぶ。ブライトンビーチの対岸に当たる。....
「死者の権利」より 著者:浜尾四郎
鳴を聞いたように思います。 次の刹那に車は前にのめり、ゴーッという音を立てて、
後車輪をあげたと思う間もなく突如世界は闇にかえりました。 私は我に返ってとびお....