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後追い
「後追い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
後追いの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「筧の話」より 著者:梶井基次郎
していた私の耳がふとそのなかに不思議な魅惑がこもっているのを知ったのである。その
後追いおいに気づいていったことなのであるが、この美しい水音を聴いていると、その辺....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
し、それにしても、もう少し愛情の籠った態度を見せてくれてもよかりそうなものだと、
後追い掛けた咄嗟の恨みだった。結局はじめからてんで愛情がなかったのだと、もうあと....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
あの水瓜は未熟だったかも知れぬと言います。S女は直ぐ大きなよく出来たのをもいで、
後追いかけました。都落ちの母子は木蔭で未熟の水瓜を白い皮まで喰い尽して居た所でし....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ておいたこの男、同じような怪しい者が、たった今、古城の方へ行ったと申す故、二人で
後追いかけて、たしかに姿を認めたのが当屋敷の裏手。喜び勇んで駈けつけて見れば、そ....
「モルガンお雪」より 著者:長谷川時雨
《たゆう》さん落籍おさせやしたやないか。いえ、知っとります、横浜へ、あんたさんの
後追いかけて、その太夫さんがお出《いで》やしたことも。よう知ってますがな。」 と....
「肌色の月」より 著者:久生十蘭
うか」 「バンガロー……いいだろう」 「あたしはK・Uじゃないから、頼まれたって
後追い心中なんかしません。その点、ご心配なく」 捜査主任はアルミの弁当箱をハト....
「恐怖の季節」より 著者:三好十郎
でなく、日本そのものの敗北であった。 戦争中われわれを追いつめて来た、そして戦
後追いつめて来ているニヒルは、それだけに、根本的に深く永いものであったし、今後も....