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「後面〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

後面の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
自由画稿」より 著者:寺田寅彦
こうべ》まで行ったらあす船に乗るという日に、もう前歯の前面に取り付けた陶器の歯が後面の金板から脱落した。あわてて神戸の町を歩いて歯医者を捜してやっと応急取り付け....
怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
いずれも雁皮の薄紙に細かく書いて有るのであった。 「や、や、あの山神の祠の台座、後面の石垣のまん中の丸石を抜き取ると、その下が抜穴、そこに佐渡の金箱が隠して有る....
牢獄の半日」より 著者:葉山嘉樹
。 僕が黙ったので彼等は去った。 ――今日は土曜じゃないか、それにどうして午後面会を許すんだろう。誰が来てるんだろう。二人だけは分ったが、演説をやったのは誰....
五重塔」より 著者:幸田露伴
長者は興に乗じて一尋ばかりの流れを無造作に飛び越え、あなたこなたを見廻せば、洲の後面の方もまた一尋ほどの流れで陸と隔てられたる別世界、まるで浮世のなまぐさい土地....