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「徒手空拳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

徒手空拳の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
ら……」 ここで、もはや言うべき言葉もなくなった。ドイツ人が夢想する新極北島を徒手空拳で実現しようとした折竹の快挙談。氷冥郷をあばく大探検にともなう、国際陰謀....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
い。 その一人の豪傑は、遠目で見たところではなんらの武器を持っていないらしい。徒手空拳で、つまり拳《こぶし》を振り廻して、片っぱしから悪者どもを撲《なぐ》り散....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
く、そこに盛られた思想や観念をこうして理解するためである。処で何でもがそう簡単に徒手空拳で理解出来るものではないので、理解の用具を提供するものが実は言葉や文章そ....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
の練習量に堪えるには平静温厚にして志の逞しい人格を要するものである。 カラテは徒手空拳、剣に対抗しうるが、これだけはとてもかなわん、というのが一ツある。それが....
長崎の鐘」より 著者:永井隆
だ。脚をもがれた蚊のように、はさみを取られた蟹《かに》にも似て、私たちはこれから徒手空拳、この幾万とも数知れぬ負傷者の前に立たされる。まったくの原始医学だ。この....
三国志」より 著者:吉川英治
い、夜露の降りるころまで、眼を醒まさなかった。 大丈夫の誓いは結ばれた。しかし徒手空拳とはまったくこの三人のことだった。しかも志は天下にある。 「さて、どうし....
三国志」より 著者:吉川英治
、共に快談をまじえた頃、袁紹は河北の富強に拠って、大いに南を図らんといい、自分は徒手空拳をもって、天下の新人を糾合し、時代の革新を策さんといい、大いに笑ったこと....