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従う
「従う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
従うの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「第四の夫から」より 著者:芥川竜之介
考えた揚げ句、太い息を一つすると「子供のためもあるものだから」と、しぶしぶ僕等に
従うことにした。
僕等四人はその翌日、容易に手代を縛り上げた。それから伍長は僕....
「不思議な島」より 著者:芥川竜之介
と――するとですね、やはりあなたの云うように野菜の売れるか売れないかは神の意志に
従うとでも考えるよりほかはないのですか?」
老人「まあ、そのほかはありますまい....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
よ。ならば手柄《てがら》にその白刃《しらは》をふりかざして、法師の後《うしろ》に
従うた聖衆《しょうじゅ》の車馬剣戟と力を競うて見るがよいわ。」と、末は嘲笑《あざ....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
ぼらしさはやはり僕には失望に近い感情を与えたのに違いなかった。
※江丸は運命に
従うようにじりじり桟橋へ近づいて行った。同時に又|蒼《あお》い湘江《しょうこう》....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
フはその手記の中に男女の差別を論じている。――「女は年をとると共に、益々女の事に
従うものであり、男は年をとると共に、益々女の事から離れるものである。」
しかし....
「或る女」より 著者:有島武郎
ででもあるように冷然と尻目《しりめ》にかけた。
葉子はほんとうをいうと、必要に
従うというほかに何をすればいいのかわからなかった。
葉子に取っては、葉子の心持....
「性急な思想」より 著者:石川啄木
心を以て、出来るだけ早く自己の生活その物を改善し、統一し徹底すべきところの努力に
従うべきである。 我々日本人が、最近四十年間の新らしい経験から惹《ひ》き起され....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
ならぬ。お前が私の全要求に応じた時に於てのみ私は生長を遂げるであろう。私はお前が
従う為めに結果される思想なり言説なり行為なりが、仮りに外界の伝説、習慣、教訓と衝....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
に暴風を投げ込んだ。その結果としてティアマートは破裂してしまった。ティアマートに
従うものどもは恐れて逃げようとしたが捕らえられ枷をかけられてエアの神の玉座の前に....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
て、めしあがって、結構よ。」 「構いませんか、そいつは可い、光栄です。」 仰に
従うと、口のまわりが…… 「はい、お手拭。」 二十六 お会計はあ....
「伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
のは、臼も、桶も、皆これ青貝摺の器に斉い。 一足進むと、歩くに連れ、身の動くに
従うて、颯と揺れ、溌と散って、星一ツ一ツ鳴るかとばかり、白銀黄金、水晶、珊瑚珠、....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
あるから通信したがよい』との思召でございますので、今回いよいよ思い切ってお言葉に
従うことにいたしました。私としてはせいぜい古い記憶を辿り、自分の知っていること、....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
の、神聖なることを信じて疑わぬ。時運さえ熟せば、天下の民衆は、必ずわれ等の指示に
従うに相違ないのであるが、それまでには、民衆に対して多大の準備教育を必要とする。....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
情がうつるということもあろうと思うが、しかし大衆団体では、あくまでも全体の決定に
従うということでなければならないと思う。少くとも私は、決ったことをやって行くとい....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
出で形体に現われ、遂に弾丸雨飛の間に於て甘んじて身体を上官に致し、一意その指揮に
従うものとす」と示したのである。これ真に達見ではないか。全体主義社会統制の重要道....