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従兵
「従兵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
従兵の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
等二十余人をやった。明軍は迎えて酒宴を張ったが、半ばにして伏兵起り吉兵衛を擒にし
従兵を斬った。孫六|他二人は血路を開いて漸く平壌に逃げ帰った。茲に至って行長等明....
「大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
になった事が分る。 基次自ら先頭に立ち兵を収めんとしたが、銃丸に胸板を貫かれ、
従兵|金方某之を肩にせんとするも体躯肥肝、基次また去るを欲せず命じて頸を刎ねしめ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
に現場から引き取られたとの風評も伝わった。事の起こりは、備前藩の家中|日置帯刀の
従兵が上京の途すがらにあって、兵庫昼食で神戸三宮にさしかかったところ、おりから三....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
大将はエリザベスの孫に当るタルボット(Talbot)であったが、この戦に敗死し、
従兵死する者百五十、傷つく者三百に及んだ。しかるに、タルボットの親戚は、なおその....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
簡素で気持がよかった。 扉をたたく者があった。「おい」と、中尉が返事をすると、
従兵がはいって来た。帆村にていねいに礼をしたうえで、机の上に菓子の袋と、土瓶と、....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
の援兵が、その時一隻だけ持っていた藩の汽船に乗って大阪へ着いたので、藩主及びその
従兵もそれに乗って、なかなかの満員で混雑を極めながらも上下共無事に帰藩されたので....
「三国志」より 著者:吉川英治
天下の百姓の見せしめに召捕えろ」と、驢車の上で、急に怒りだした。 突然、相国の
従兵に追われて、若い男女は悲鳴をあげて逃げ散った。そのうち逃げ遅れた者を兵が拉し....
「三国志」より 著者:吉川英治
をさして行った。 洛陽には入ったが、ついに、何物も得るところはなく――である。
従兵馬装、依然として貧しき元の木阿弥だった。 けれど、関羽も張飛も、相かわらず....
「三国志」より 著者:吉川英治
を見てから吐ざけ」 秦※は、そう吠えると、やにわに刀を舞わして躍りかかり、彼の
従兵も、関羽の前後から喚きかかった。 「ああ、小人、救うべからず!」 偃月の青....