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従姉妹
「従姉妹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
従姉妹の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人間失格」より 著者:太宰治
供が大勢の女のひとに取りかこまれ、(それは、その子供の姉たち、妹たち、それから、
従姉妹《いとこ》たちかと想像される)庭園の池のほとりに、荒い縞の袴《はかま》をは....
「新生」より 著者:島崎藤村
のことを忘れているように見えた。彼女の病も。彼女の不自由な境遇も。彼女の親や姉や
従姉妹《いとこ》に対する強い反抗心も。長い艱苦《かんく》の続いた三年の間の回想は....
「食魔」より 著者:岡本かの子
った。 何という無抵抗無性格な女であろうか。鼈四郎は伯母の末の娘で檜垣の主人の
従姉妹に当るこの逸子という女の、その意味での非凡さにもやがて搦め捕られてしまった....
「家」より 著者:島崎藤村
した。お鶴は編み下げた髪のリボンを直して、短い着物の皺を延しながら起立った。姉や
従姉妹が歌う種々な唱歌につれて、この娘は部屋の内を踊って遊んだ。 三吉は縁側の....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
浪子が伯母加藤子爵夫人の長女、千鶴子というはこの娘なり。浪子と千鶴子は一歳違いの
従姉妹同士。幼稚園に通うころより実の同胞も及ばぬほど睦み合いて、浪子が妹の駒子を....
「いとこ同志」より 著者:宮本百合子
との間にあった事を皆さんに聞いて戴こうとするのです。 政子さんと芳子さんとは、
従姉妹同志で、小学校の時分から、一緒の家に住んでいました。政子さんのお父様は立派....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
リストフはそれに驚かされた。彼はマンハイム家で、ユーディットの伯母《おば》たちや
従姉妹《いとこ》たちや友だちらに出会った。彼女らのうちのある顔は、鼻に近い鋭い眼....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
から新婦の靴下留《くつしたど》めも惜しまれる。新婦の靴下留めは、ヴィーナスの帯と
従姉妹同士《いとこどうし》だ。トロイ戦争は何から起こったか? ヘレネの靴下留めか....
「痀女抄録」より 著者:矢田津世子
がたった一つあった。ソプラノ歌手の奥住龍子のことである。龍子の母と寿女の母親とは
従姉妹どうしだったし、母親が最初の子を嬰児のままで喪うて間もない頃、乳不足の龍子....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
ん》のキャラコのことである。 剛子がキャラコの下着《シュミーズ》をきているのを
従姉妹《いとこ》たちに発見され、それ以来、剛子はキャラ子さんと呼ばれるようになっ....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
うに見える。 キャラコさんは、いい友達を沢山持っている。イヴォンヌさんにしろ、
従姉妹《いとこ》の槇子《まきこ》や麻耶子《まやこ》にしろ、日本女学園のやんちゃな....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
は、アン・ブウリンの姉妹であり、したがってエリザベス女王は、エセックスにとって再
従姉妹のなかのもっとも近い人となるわけである。さらに、もう一つ重大な関係が生じた....
「挿話」より 著者:徳田秋声
子を使いながら歩いていた。山では病室の次ぎの間に、彼は五日ばかりいた。道太の姉や
従姉妹や姪や、そんな人たちが、次ぎ次ぎににK市から来て、山へ登ってきていたが、部....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
闇のエレボスが父親で、夜が母親だとお云。
闇の女
恥知らずのスキルラと
従姉妹同士だとでも云え。
第二の女
お前さんの系図にはいろんなお化がいま....