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「従者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

従者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
鯉魚」より 著者:岡本かの子
れ》はすぐに騒《さわ》ぎを打ち鎮めて京へ帰れる見込みで、留守《るす》の館には姫の従者として男女一人ずつ残しておきました。もっとも生活費は剰《あま》るほど充分《じ....
軍用鮫」より 著者:海野十三
をあげてみると、そこには立派なる風采のトマトのように太った大人が、女の子のような従者を一人つれて立っていた。博士はその方をジロリと見ただけで、またすぐ沖合の灰色....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
に表明されているのは前に紹介した物語が最初のものである。この信仰には以来多数の追従者ができた。しかして彼らはこの考えの方が、すべての民族に本来共通な、ただ改造の....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
をのせていたが、官人のゆく先に立ったままで路を避けようともしないので、さき立ちの従者がその頭を一つ引っぱたくと、頭はたちまちころりと落ちた。そうして、路ばたにあ....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
雷車 東晋の永和年中に、義興の周という姓の人が都を出た。主人は馬に乗り、従者二人が付き添ってゆくと、今夜の宿りを求むべき村里へ行き着かないうちに、日が暮....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
で、汪はひとりで馬に乗って出ると、路を迷ったものとみえて、行けども行けども先発の従者に逢わないので、草深い森の奥へ踏み込んでしまった。 そのうちに日が暮れかか....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
(午後三時―五時)を過ぐるに至った。まだ暗くはならないが、場所が場所であるので、従者は恐れて早く帰ろうと催促したが、呉は平気で動かなかった。 たちまち警蹕の声....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
は紅い冠をいただき、うす黄色の袍を着て、神坐の前にある案に拠って着坐すると、その従者とおぼしきもの十余人はおのおの武器を執って、階段の下に居列びました。その行粧....
火星探険」より 著者:海野十三
をさせて入ってきて、牛頭大仙人の占いを、顔の真黒な子供とも老人とも区別がつかない従者が高い腰掛の上から宣伝したものであるから、みんな目を見はっておどろいた。これ....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
城内の馬場で稽古したのですが、後には乗馬で鎌倉へ実家帰りをしたこともございます。従者も男子のみでは困りますので、一人の腰元にも乗馬の稽古を致させました。その頃ち....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
きまってあんなふうなんです。あの爺さんについていくら探してみても、以前はZ伯爵の従者で、今はあの邸の留守番をして、何年もの長い間、主人一家の来るのを待っているの....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
ちに夫人は力いっぱいにベルを鳴らし始めた。三人の侍女が一方の戸口から、また一人の従者がもう一方の戸口からあわてて飛び込んで来た。 「どうしたというのですね。わた....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
かりを取り扱っていると、人間もしまいにはそうならざるを得ない。マホメットの最初の従者らの心を運命に従わしめたものは、おそらくアラビア砂漠の風か砂であったろう。 ....
壁の眼の怪」より 著者:江見水蔭
、陰気臭さと云ったらないのであった。 勝成裕と立花直芳とのみ座敷へ通った。他の従者は庭で徒渉に濡れた衣類を乾かすのであった。 座敷と云っても畳は敷いてなく、....
荘子」より 著者:岡本かの子
けして欲しいと申して………」 遜は土間の隅に大きな包みを抱え、うずくまって居る従者を顧み幾重にもからめた包装を解かせた。 扉のそとの外光を背にした麗姫の活人....