»
得心が行
「得心が行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
得心が行の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
ではございませんか。
私はこう云うような事を申して、妻を慰めました。妻もやっと
得心が行ったのでございましょう。それからは、「ただあなたがお気の毒ね」と申して、....
「親子」より 著者:有島武郎
と思うらしく、ふと行き詰まって思案顔をする瞬間もあった。 「事業の経過はだいたい
得心が行きました。そこでと」 父は開墾を委託する時に矢部と取り交わした契約書を....
「朱日記」より 著者:泉鏡花
せん。今云う通り、私へ面当てに焼くのだから。 まだ私たち女の心は、貴下の年では
得心が行かないで、やっぱり先生がおっしゃるように、我身を棄てても、人を救うが道理....
「出家とその弟子」より 著者:倉田百三
ました。私は帰る道で考えると眩暈がするような気がしました。だって何一つ私の頭では
得心が行かないのですもの。私はすべての考えの混乱の間に、ただはっきりとわかってい....
「根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
挨拶をしないのは不得心であるのか知らんと思われる処から、 晋「お若、何うだね、
得心が行かぬ様子だが、己はお前の身の為また子供等の為を思うから云うんだよ、能く考....
「かもめ」より 著者:神西清
空想していたものではなくって、じつは忍耐力だということが、わたしにはわかったの、
得心が行ったの。おのれの十字架を負うすべを知り、ただ信ぜよ――だわ。わたしは信じ....
「真珠の首飾り」より 著者:神西清
つかないところに、模造真珠というフランス文字が、毛彫りになっていました。 ――
得心が行ったかな、これがほんとに似せものの真珠だということに?』 ――わかりま....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
観ることが出来るのですが、少しも贔屓目を附けず、「種」の方が全く良種であることに
得心が行きました。 もっとも、狆を見ることに巧者な人に話しても、両方の態姿や動....
「青玉の十字架」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
フランボーが変装したと覚しい何物も目につかなかった。船中の人々についてはすっかり
得心が行っていたし、ハーウィッチから乗り込んだ人も、途中から乗り込んだ人もすっか....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
お話はよく判りました、併し何故忠孝の道が尊いか、その根拠を教えて下さい、なる程と
得心が行けば今日ただ今からでも忠孝のために生死致します、と詰められて答えるところ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
「なるほど」 辻番は提灯に現われた「伝通院学寮」の文字をありありと読んで、やや
得心が行ったように、 「何を慌《あわ》てているのだ」 米友の挙動には、不審が晴....