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御二方
「御二方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御二方の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
がわ》る答えますには、
「今度|飛鳥《あすか》の大臣様《おおおみさま》の御姫様が
御二方、どうやら鬼神《おにがみ》のたぐいにでもさらわれたと見えて、一晩の中に御行....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
大殿様と若殿様とは、かように万事がかけ離れていらっしゃいましたから、それだけまた
御二方《おふたかた》の御仲《おんなか》にも、そぐわない所があったようでございます....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
望雄大無比、寒暖計あり、大山神劒山の柱の下に名刺を置き万歳三唱せり。この日宮殿下
御二方御登山あらせられたりと拝す。それより下れば三人の人あり、白萩より来れりと言....
「S岬西洋婦人絞殺事件」より 著者:夢野久作
ー様の方は万事にお気の小さい、優しい一方の御方で御座いますが……それよりほかには
御二方の日常の御生活につきましては、詳しく存じも致しませぬし、申上る事も御座いま....
「花袋・秋声の祝賀会に際して」より 著者:宮本百合子
御二方には未だ御目に掛った事もございませんが、お催しとしては結構で御座いましょう....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
その辺がまだ充分私の腑に落ちないのでございます。ただしそれが何うあろうとも、この
御二方が切っても切れぬ、深い因縁の姫神であらせられることは確かでございます。私は....
「日月様」より 著者:坂口安吾
とヨッちゃんは、たとえば、日月です。男が太陽なら、女はお月様、そういう結び合せの
御二方です」 決然とそう云い放ち、やがて、うなだれた。 お風呂の支度ができま....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
な一対に限って、時に大紛争を起しがちなものです。ここに哀れをとどめたのはぼくで、
御二方が元の平穏へ戻るための地ならし道具に使われたようなものですが、あなた方が元....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
と、つまりですね、私は殺されたあなたの兄さんよりも、このノロマの如くで素ばしこい
御二方が憎めないのですよ」 新十郎は暗い顔をそむけた。....
「花咲ける石」より 著者:坂口安吾
ざるが、法神流にはことごとく恐れ入り申した。特に大先生ならびに師範代の房吉先生の
御二方は人か鬼かまた神か、まことにただ神業と申すほかはない。房吉先生を江戸へお招....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
ぞ! 井上 よし! 問答無益だ! 立てっ! 兵藤 よろしい。馬鹿め! 甚伍 ま、
御二方とも、鎮まりなすって。ここで変なことが起れば、せっかくの鷲尾さんの顔をつぶ....
「古事記」より 著者:太安万侶
。このクニノトコタチの神からイザナミの神までを神代七代と申します。そのうち始めの
御二方《おふたかた》はお獨立《ひとりだ》ちであり、ウヒヂニの神から以下は
御二方で....