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御体
「御体〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御体の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「元禄十三年」より 著者:林不忘
いうと、中納言は、笑って、 「関東は武をもって治むる国である。頼母《たのも》しい
御体格ですな。定めしお力があろう。見たい。」 「心得ました。」 と、それを掛け....
「源氏物語」より 著者:紫式部
かりをおさせになるのだろう。あまり学問のできすぎることは不幸を招くことだと大臣も
御体験なすったことなのだけれど、あなたをまたそうおしつけになるのだね、わけのある....
「源氏物語」より 著者:紫式部
ぬ御容体でおありになりながら、物を少しも召し上がらないのでございますよ。だいたい
御体質が繊弱でいらっしゃいますところへ、兵部卿の宮様のことが起こってまいりまして....
「錦木」より 著者:宮本百合子
って居た。 「さあもういいでしょう。夜中まで歩かなくてはならない様になると上様の
御体にさわりますから」 と徒歩で行く男達は口先では急ぎ立てては居るが自分達許りの....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
している。実物は果していかがや。まだ見て居りません。十月最後に見られれば見ます。
御体をお大事に。 九月二十八日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(鍋井克之筆「梅....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ましたけれど、でも、あれはねえ。そんなことが一晩もなかったと云ったら、それは余り
御体裁と申すものでございましょう。我が夫は天の如し、あざむくべからず、という家憲....
「人面瘡物語」より 著者:田中貢太郎
森陰に隠れてから、彼れ是れ二十年にもなります、今はもう痩せ衰えて、明日も判らない
御体でございますが、折好く貴客様が此処を御通りになることを聞いて、今生の思出に、....
「一つの愛情」より 著者:豊島与志雄
うございました。 先生はお酒をあまり沢山おあがり遊ばさないで下さいませ。きっと
御体に毒でございますもの。なんだか心配でたまりませぬ。 私は先生にお手紙が書き....
「体格検査」より 著者:小酒井不木
のです。ところが、身体検査で見ごとにはねられました。……」 「あなたのようないい
御体格の人が? どこかお悪かったのですか?」 「いいえ、それがまったく、つまらぬ....
「三国志」より 著者:吉川英治
た。 皇后の兄にあたる伏徳という人が、数十匹の絹を車から下ろして、天子と皇后の
御体をつつんでしまい、絶壁の上から縄で吊り下ろした。 ようやく、小舟に乗ったの....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
「はい」 「上書は、降をお勧めするこころでは書いたものだ。しかし、山上の皇にも
御体面というものがある。わけて豪邁なる後醍醐のきみ。不遜な文言はことをこわす。た....
「美人鷹匠」より 著者:大倉燁子
、体質の遺伝については争うことが出来ないだろうと存じます。旦那様も奥様もご立派な
御体格で、失礼ながらお色はお白い方ではいらっしゃいません。それですのに、達也様は....