御内室[語句情報] »
御内室
「御内室〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御内室の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
んなって切るものは無いよ」 金「じゃア最中《もなか》でも出しなよ」 浪「えゝ
御内室《ごないしつ》様|私《わたくし》が出ますると娘一人を残しまして一日留守に致....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
しいが、もう御出かけかな。では、遠路のことゆえ、御身も道中堅固にな、国元に帰らば
御内室なぞにもよろしくな。――いや、言ううちに、妙庵、妙庵、ハヤが餌を悉く私致し....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
で、出が宜しい。これは津山の御城主、其の頃|松平越後守様の御家来|遠山龜右衞門の
御内室の娘で、以前は可なりな高を取りました人ゆえ、自然と品格が異って居ります。浪....
「八人みさきの話」より 著者:田中貢太郎
られるものじゃ、御主君には、信親殿の討死を御歎きの余り、せめてその姫君を千熊丸の
御内室にして、それを忘れたいとの御心でございますぞ、それをお考えなさらずに、彼れ....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
方らは手を下して殺さねえでも、大概同類に違えねえ事は分るだ、御領主様と縁繋がりの
御内室さまだし、お前方も掛り合だから私と一緒に警察まで往きなせえ」 由「何う致し....
「南北の東海道四谷怪談」より 著者:田中貢太郎
うござります、主人喜兵衛はじめ、後家弓とも、よろしく申しました。承わりますれば、
御内室お岩さまが、お産がありましたとやら、お麁末でござりますが」 お槇はそこで....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
上州小川村に居て、また此処なお屋敷の御家来になった方で、あんたは鹽原角右衞門様の
御内室のおせいさんと云いやんすか」 妻「あい其の通りだが、どうして知っておいでだ....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
の人を見上げた。
一人が、馬から降りて、左手で編笠の紐を解きつつ
「仙波殿の
御内室では、ござりませぬか。久し振りにて、お眼にかかりまする」
「おお、池上」
....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
たという埓もない話」 「なるほど」 「ところが、先君利与さまの外戚《がいせき》、
御内室《ごないしつ》の甥御にあたられる北条数馬《ほうじょうかずま》どの、源次郎さ....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
すナ。※先んずれば人を制すサ。貴公もおおいに戦略を用いて対抗するがよかろう。※|
御内室《マダム》、今年のお馬車の標題は何と申しますネ。※はい、「天国の夢」と申し....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
眉を開き候はん。 雪山春不遠 唯々、解くるをお待ち候へかし。 のりふさ 足利
御内室 おん許 「忘れはおきませぬ」 憲房の手紙を涙にして、清子は鎌....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
時親)の前身やお人柄のほどもよく分りましたが、しかし、はや世に亡いお方とはいえ、
御内室は、鎌倉の執権代長崎高資の御一族でおわせられるとか。……さすれば、北条氏と....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
やしきを見舞われたか」 「うム。越前どのの小さい息女もまだ癒えぬうちに、こんどは
御内室のお縫様が――なんとまた二、三日前から大熱じゃ」 「え。奥がたも、病床か」....