御器[語句情報] »
御器
「御器〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御器の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「まざあ・ぐうす」より 著者:北原白秋
こいきなおむすめご、 おまえさんに財産《おたから》ありましょね」 「いえ、いえ、
御器量《ごきりょう》が財産《おたから》よ」 「これ、これ、こいきなおむすめご、 ....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
に投げこんでいた。 その壁体と丁度反対の壁には、配電盤やら監視机や、遠距離|制
御器などが並んで、一番右によった一角には、真黒な紙を貼りつけた覗き眼鏡のような丸....
「幽霊妻」より 著者:大阪圭吉
いの三十四におなりでございましたから、この方がまた、全く新聞に書いてあった通りの
御器量よしで、そのうえお気立てのやさしい、よくできたお方でした……こう申しては、....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
禄でござるけれども、拙者これから屋敷へ立帰って主人へも話をいたしましょう、貴方の
御器量は拙者は宜く承知しておるが、家老共は未だ知らんことゆえ、始めから貴方が越後....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
お旗下から奥様をお迎えになりまして、程なく御出生のお女子をお露様と申し上げ、頗る
御器量美なれば、御両親は掌中の璧と愛で慈しみ、後にお子供が出来ませず、一粒種の事....
「超人間X号」より 著者:海野十三
きから、からだの中が、もぞもぞとこそばゆくてならないと思ったら、君がこの旧式の制
御器で、制御電波《せいぎょでんぱ》を出しているんだね」 「だれだ。そういう君は何....
「のろのろ砲弾の驚異」より 著者:海野十三
けば、いいのだ。操縦は遠くから電波でやってもいいし、砲弾の中に、時計仕掛の運動制
御器をつけておいてもいい。――それはまあ大したことがないが、わしの自慢したいのは....
「大使館の始末機関」より 著者:海野十三
診察をして居ります」 「診察? 老師は、睡りながら病気に罹られたのかね。ずいぶん
御器用じゃ」 「いや、そうじゃございません。あまり睡りすぎるというので、一同心配....
「連環記」より 著者:幸田露伴
しかも恵心はまた頭陀行を厳修したので、当時円融院の中宮|遵子の御方は、新たに金の
御器ども打たせたまいて供養せられたので、かくては却ってあまりに過ぎたりと云って、....
「雪たたき」より 著者:幸田露伴
ころ、御隔意無く種々御話し下され、失礼ながら御気象も御思召も了休御噂の如く珍しき
御器量に拝し上げ、我を忘れて無遠慮に愚存など申上げましたが、畢竟は只今御話の一品....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
うにもございませぬ。申すもかしこけれど、お婿様は百|代に一人と言われる、すぐれた
御器量の日の御子、又お妃は、しとやかなお姿の中に凛々しい御気性をつつまれた絶世の....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
し、自死の鹿の皮を衣とし、春は蕨を折りて身を養ひ、秋は果を拾ひて命を支へ候。(筒
御器鈔)」 今日交通の便開けた時代でも、身延山詣でした人はその途中の難と幽邃さ....
「好色破邪顕正」より 著者:小酒井不木
は何を言い出すのかと、息を凝した。 「今朝四時少し前のことです。一人の年若い女が
御器所の方から跣足で歩いて来るのを、巡邏中の警官が見つけて、ひそかにあとをつけて....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
あなたの歌と意地とは
美しくまた大きゅうございました。
立派なお家柄で、大した
御器量で、
この世の福を受けにお生れになったのに、
惜しい事には、早くそれをお亡....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
に、女の身として聊か憶する気色も無く、速かにこれへ出て挨拶をなさる御様子といい、
御器量と云い実に感心した」 かぢ「感心も何も有りませんから私のいう事をきいて、私....