御園[語句情報] » 御園

「御園〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

御園の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
二十世紀旗手」より 著者:太宰治
にてあがりこみ、たしかに神域犯したてまつりて、けれども恐れず、この手でただいま、御園の花を手折《たお》って来ました。そればかりでは、ない。神の昼寝の美事な寝顔ま....
創作家の態度」より 著者:夏目漱石
》してしまうはずであります。そうすると、ある御嬢さんは朝顔になったり、ある細君は御園になったり、またある若旦那《わかだんな》は信乃や権八の気でいたんでしょう。そ....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
るときには大抵その初日と二日目とを無料入浴デーにしたのが多い。わたしも雑司ヶ谷の御園湯という湯屋でその二日間無料の恩恵を蒙った。恩恵に浴すとはまったく此の事であ....
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
呂へ行って、首だけ白くつけると云う不思議さ。一緒に風呂へ行った澄さんと云うのが、御園白粉が一番いいと教えてくれたけれど、もういちょうがえしに結って、金はみんな出....
源氏物語」より 著者:紫式部
あまりに、いつも書く小侍従への手紙を書いて送った。 この間は春風に浮かされまして御園のうちへ参りましたが、どんなにその時の私がまた御心証を悪くしたことかと悲しま....
『七面鳥』と『忘れ褌』」より 著者:佐藤垢石
慶永への書翰に――この頃、井上佐太夫御預り御秘事の御筒打候節、御覧これ有りし末、御園中の林または竹なぞ茂叢の中を、裏もなき御草履にて、御駈け廻り遊ばし、御踏抜き....
わが寄席青春録」より 著者:正岡容
酒井雲が文芸浪曲とて、菊池寛や長谷川伸文学を上演していた最盛期だった!)名古屋の御園座と新守座とへ、それぞれ名人会で出演した。御園座の時は、死んだ先代の丸一小仙....
新案探偵法」より 著者:小酒井不木
は、速度は少くなり、而もそれは一定の係数を乗ずればよいのであって、その係数が、「御園おしろい」と、「クラブ白粉」とではそれぞれちがうといったような微細に亘る研究....
風呂を買うまで」より 著者:岡本綺堂
るときには大抵その初日と二日目とを無料入浴デーにしたのが多い。わたしも雑司ヶ谷の御園湯という湯屋でその二日間無料の恩恵を蒙った。恩恵に浴すとはまったくこの事であ....
古事記」より 著者:太安万侶
そこでその島から傳つて吉備の國においでになりました。そこで黒姫がその國の山の御園に御案内申し上げて、御食物を獻りました。そこで羮《あつもの》を獻ろうとして青....
春泥」より 著者:久保田万太郎
な演芸会社との契約が出来てその専属となり、嘗て倭一座の重鎮だった柳田だの藤川だの御園だのというたてものと一しょにしばらく芝居をしたが、そのうち柳田は死に、藤川は....