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御堂筋
「御堂筋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御堂筋の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
スンクスンさせながら、「随いて来い」と、言った。豹一は黙ってうなずいた。 男は
御堂筋をナンバの方へ歩きだした。ぞろりと着流しの上へ総絞りの兵児帯を結んだ男の恰....
「わが町」より 著者:織田作之助
お詣りしたことで気が軽くなっていたせいもあり、うなずいた。 千日前の電車通りを
御堂筋の方へ折れて、新橋の方へ並んで歩く途々、君枝は、 「文楽いうたらね、蝶子は....
「大阪発見」より 著者:織田作之助
ぶるんぶるん鳴る大団扇をを想い出しながら、「しる市」を出ると、足は戎橋を横切り、
御堂筋を越えて四ツ橋の文楽座へ向いた。 デンデンと三味線が太く哀調を予想させ、....
「アド・バルーン」より 著者:織田作之助
反対に南北の方がひらけて、南北の線が通り、東西の線が筋になる、もっとも心斎橋筋や
御堂筋は南北の線だが筋というように例外もあるけれども、八幡筋は東西だから筋、その....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
★ 凡夫はせっせと働き、頭に策をめぐらして、とんでもないことをやらかす。
御堂筋に三ツ寺というのがあるね。私はこれには悩まされた。京家から自動車にのる。ど....
「大阪の憂鬱」より 著者:織田作之助
、お話にならない。今更言ってみても仕様がないくらい汚ない。わずかに、中之島界隈や
御堂筋にありし日の大阪をしのぶ美しさが残っているだけで、あとはどこもかしこも古雑....
「天衣無縫」より 著者:織田作之助
ませんのよ、と言うと、はあ、文楽は今日はありませんか。人の口真似ばかしするのだ。
御堂筋を並んで歩きながら、風がありますから今日はいくらか寒いですわねと言うと、は....
「わが町」より 著者:織田作之助
ったと、想いだしながら、やがて並んで歩いた。日覆のある千日前通を抜けて、電車通を
御堂筋へ折れると、西日がきつかった。 他吉の話が出た。いまだに俥をひいていると....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
ったのかもしれない。 お雪との生活の思い出を残す世帯道具をいっさい売払い、私は
御堂筋で二円のカーキ色の兵隊服を買い、龍田川丸に乗込んだ。めざすは満州だが、あり....