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御妻
「御妻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御妻の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
好いか、どちらが好いかはおれにもわからぬ。」
「成経《なりつね》様御一人だけは、
御妻子もあったそうですから、御|紛《まぎ》れになる事もありましたろうに。」
「と....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
子のいない家は、荒れ野のようなものと、昔からいうが、もっともだ」
「先生は、なぜ
御妻帯なさらないのでございます? へえ、お酌――」
平馬は、楽しげに、杯をうけ....
「松と藤芸妓の替紋」より 著者:三遊亭円朝
」 三「それは何うも大変に芝居が大きくなって来ましたね、この娘を身請え為すっても
御妻君の方は」 新「なに僕がこの娘を受出して権妻にしようてえ訳じゃアねえが、あの....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
郎さんは慥か霊岸島辺にお在になって、其の頃はお独身のよう承わりましたが、只今では
御妻君をお迎えになりましたか」 幸「へえ未だ縁なくして独身で居ります」 修「ムヽ....
「四谷怪談」より 著者:田中貢太郎
嬢様は、何も御存じないと見えますね、伊右衛門様は、伊藤喜兵衛様のお妾のお花さんを
御妻室になされておりますよ」 「え、それはほんとかえ」 「ほんとでございますとも....
「源氏物語」より 著者:紫式部
で全体が優美に見えた。いろいろな服を多く重ねた人よりも上手に着こなしていた。宮は
御妻妾でもこれほど略装になっているのはお見馴れにならないことであったから、こんな....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
ながら俳界に遠ざかり候結果として貴君へも存外の御無沙汰申訳なく候。 承れば近頃
御妻帯の由、何よりの吉報に接し候心地千秋万歳の寿をなさんがため一句呈上いたし候。....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
直伝の東坡肉《とうばにく》というのだ。今に君が家でも持《もっ》たら妹に命じて君の
御妻君《ごさいくん》に教えて進ぜよう」大原は失望の気味「イヤそれは少しお門違《か....
「水面に浮んだ女」より 著者:田中貢太郎
半年ばかりで帰って来て、 (平兵衛殿には、土州で郡奉行になっておられるが、前方で
御妻室を持って、男の子まであります) と云った。女はそれを聞くと非常に口惜しが....