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「御姉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

御姉の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
犬と笛」より 著者:芥川竜之介
鼻をひこつかせていましたが、たちまち身ぶるいを一つするが早いか、 「わん、わん、御姉様《おあねえさま》の御姫様は、生駒山《いこまやま》の洞穴《ほらあな》に住んで....
虚構の春」より 著者:太宰治
言葉、おうらめしく存じあげ候。今しばし、お名あがり家ととのうたるのちは、御兄上様御姉上様、何条もってあしざまに申しましょうや。必ずその様の曲解、御無用に被存《ぞ....
彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
一遍百代子から彼が適当な配偶を求めつつある由を聞いただけである。その時百代子が、御姉さんにはどうかしらと、ちょうど相談でもするように僕の顔色を見たのを覚えている....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
きっと埒《らち》をあけてお目にかけます。おあねえ様の御安否もやがて判りましょう。御姉弟《ごきょうだい》のことですから、おあねえ様のゆくえをお探しなさるのはあなた....
少年時代」より 著者:幸田露伴
に居た時に祖父さんが御歿なりになったこと位のものです。 六歳の時、關雪江先生の御姉様のお千代さんと云う方に就いて手習を始めた。此方のことは佳人伝というものに出....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
。京都にある帝とは異腹の御兄妹である。先帝第八の皇女であらせらるるくらいだから、御姉妹も多かった。それがだんだん亡くなられて、御妹としては宮様ばかりになったから....
帰去来」より 著者:太宰治
言葉、おうらめしく存じあげ候。今しばし、お名あがり家ととのうたるのちは、御兄上様御姉上様、何条もってあしざまに申しましょうや。必ずその様の曲解、御無用に被存候。....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
ような心地がいたして居ります。 七月十日信濃丸にて 馨子 愛する御姉君に参らす * 去廿一日午後無事シヤトルに上陸いたしました....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
夕の、茜、紫、雲の上を山の峰へお潜びにてお出ましの節、珍しくお手に入りましたを、御姉君、乙姫様へ御進物の分でござりました。 侍女一 姫様は、閻浮檀金の一輪挿に、....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
暮したいなぞと心細い事を仰しゃるから、私がお附き申しては居りますが、そんならって御姉妹でありますので、宅の方の極りが着けば何うでも斯うでも此方様はお姉さまの事で....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、お嬢様にそうおっしゃっていただきましても、あなた様の御家来のつもりでおります、御姉妹なんぞ及びもつきません」 「では、もし仮りに家来として置きますと、なおさら....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
で第一の乙姫様と仰ッしゃるのが豐玉姫様、第二の乙姫様が玉依姫様、つまりこの両方は御姉妹の間柄ということになって居るのでございますが、何分にも竜宮界の事はあまりに....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
たへ哥と合せてしるき也」とある。 御答歌というのは、御名部皇女で、皇女は天皇の御姉にあたらせられる。「吾が大王ものな思ほし皇神の嗣ぎて賜へる吾無けなくに」(巻....
平家蟹」より 著者:岡本綺堂
を、おしおは慰める。) おしお 一旦はあのように御立腹なされても、根が血をわけた御姉妹、自然とお心の解けるは知れたことでござります。とは云え、あのはげしいお顔色....
好色破邪顕正」より 著者:小酒井不木
け伺えば沢山ですが、然し、あなたには、あなたのことを御心配になって居る御両親や、御姉弟は御ありでしょう。その人たちのために、あなたは一刻も早くここを出なければな....