御姫様[語句情報] » 御姫様

「御姫様〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

御姫様の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
犬と笛」より 著者:芥川竜之介
》る交《がわ》る答えますには、 「今度|飛鳥《あすか》の大臣様《おおおみさま》の御姫様が御二方、どうやら鬼神《おにがみ》のたぐいにでもさらわれたと見えて、一晩の....
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
様は、前に申しあげました中御門《なかみかど》の少納言様の御一人娘で、評判の美しい御姫様へ、茂々《しげしげ》御文を書いていらっしゃいました。ただ今でもあの頃の御熱....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
さにこの武右衛門君である。その鏘々たる先生が、最前《さいぜん》から吃《どもり》の御姫様のようにもじもじしているのは、何か云《い》わくのある事でなくてはならん。単....
趣味の遺伝」より 著者:夏目漱石
うと 「やはり御承知か、原町にいる。あの娘もまだ嫁に行かんようだが。――御屋敷の御姫様《おひいさま》の御相手に時々来ます」 占めた占めたこれだけ聞けば充分だ。....
南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
は背後を向き、社務所へ向かって声をかけた。 「乳母々々、ちょっとおいで」 「はい御姫様」と云う声がした。社務所の中からしたのである。と、社務所の戸が開いて、一つ....
ばけものばなし」より 著者:岸田劉生
あろう。 また、のっぺらぼうと呼ばれるところの妖怪がある。或る時は非常に美しい御姫様または奥女中風の後姿をしているが、それがふとふり向くと目も鼻も口も何もない....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
姫グルミともいわれる。こちらからいえば於多福どん、クルリと回ってあちらからいえば御姫様、と醜美を一実中に兼ね備えているから面白い。 オタフクグルミの樹は普通の....
」より 著者:正岡子規
ました者だけれど、なかなかそうは覚悟しても居ないから凡夫の御台様《みだいさま》や御姫様はさぞ泣きどおしで居られるであろう。可哀想に、華族様だけは長いきさせてあげ....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
も澄月でもそのために非如法の僧とはならなかった。そればかりか深窓に閉じ込められた御姫様までが、師匠を頼んでそういう歌をよみ習い、私たちも少年のころには何のことだ....
日本の伝説」より 著者:柳田国男
木のある場合に、不思議な神の衣が掛かっていたことがあるというので、普通には気高い御姫様などの話になっているのですが、それがまたいつの間にか、弘法大師と入り代って....