御室[語句情報] »
御室
「御室〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御室の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ていましたが、これも案外の出来で、なるほど達者な役者だと思いました。中幕に嵯峨や
御室の浄瑠璃がありましたが、九蔵の光国《みつくに》はほんのお附き合いという料簡で....
「ゆず湯」より 著者:岡本綺堂
かぎざ》という小芝居の役者を雇うことになった。役者はみんな十五六の子供で、嵯峨や
御室の光国と滝夜叉と御注進の三人が引き抜いてどんつくの踊りになるのであった。この....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
筋彫りにかゝった。一体なにを彫るのかと云って雛形の手本をみせると、清吉は「嵯峨や
御室」の光国と滝夜叉を彫ってくれと云う注文を出しました。おなじ刺青でも二人立と来....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
赤城座という小芝居の俳優を雇うことになった。俳優はみんな十五、六の子供で、嵯峨や
御室の花盛り……の光国と瀧夜叉と御注進の三人が引抜いてどんつくと降って来た。 ....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
に一寸青黒い頭の上の頭をかぶった愛宕山が、此辺一帯の帝王|貌して見下ろして居る。
御室でしばらく車を下りる。株立ちの矮い桜は落葉し尽して、からんとした中に、山門の....
「手術」より 著者:小酒井不木
私は、先刻からの心の打撃に、ふらふらして居た矢先ですからまるで夢中になって先生の
御室にかけつけましたが、T先生は御いでになりません。で、産婦人科教室に属するすべ....
「鉄面皮」より 著者:太宰治
そうして、この建暦元年には、ようやく十二歳になられ、その時の別当|定暁僧都さまの
御室に於いて落飾なされて、その法名を公暁と定められたのでございます。それは九月の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
うもん》が垢《あか》づいてダラリと下った風情《ふぜい》を見ると、「嵯峨《さが》や
御室《おむろ》」で馴染《なじみ》の「わたしゃ都の島原できさらぎという傾城《けいせ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
通り、陽気なもの陽気なものと骨を折りまして、 かざり車や、御車《みぐるま》や、
御室《おむろ》あたりの夕暮に、花の顔《かんばせ》みるたのしみも…… 歌でさえ....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
り女性の口吻が出ていて棄てがたいものである。 ○ 玉くしげ
御室の山のさなかづらさ寝ずは遂にありがつましじ 〔巻二・九四〕 藤原鎌足 内大....
「血ぬられた懐刀」より 著者:国枝史郎
絶望が心に涌いたからである。 ここは京都の郊外の、上嵯峨へ通う野路である。
御室の仁和寺は北に見え、妙心寺は東に見えている。野路を西へ辿ったならば、太秦の村....
「稀有の犯罪」より 著者:小酒井不木
、大盆を取り上げましたが、思ったより重いのにびっくりして下に置きました。 「僕が
御室まで持って行きましょうか」と、助手がいいました。 「それには及ばぬ」こういっ....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
けはついに貰い損った。『古事談』に、 法性寺殿令。 とある。彼の黄金の力はよく
御室御所をまでも煩わして、方便を廻らして忠通の額を手に入れんとしたのであったが、....
「法然行伝」より 著者:中里介山
弘法大師の十住心《じゅうじゅうしん》は華厳宗によって作ったものである。このことを
御室《おむろ》に申した処それは面白い議論である。早くもう少し研究して見るがよいと....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
名でも知ることができるが、すでに鎌倉時代においても散所参加の記録がある。『光台院
御室伝』建永元年十月二十六日御受戒の行列を書いた中に、 殿上人廿人、房官九人、非....