御平[語句情報] »
御平
「御平〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御平の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
のち》も度々|難有《ありがた》い御懇意を受けたのでございます。
まず、若殿様の
御平生《ごへいぜい》は、あらあらかようなものでございましょうか。その間に北の方《....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
様の胸いっぱいになって、それより朝日に霜の消えるが如く、さしもの難病がことごとく
御平癒になりました」 「ははあ」 「久米の南条の赤木忠春様は、二十二歳の時に両眼....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
五百つ綱|延ふ」でも、宮殿内の肆宴が主だからこういう云い方になるのである。御不予
御平癒のための願望動機とはおのずから違わねばならぬと思うのである。縦い、実際的の....
「葛の葉狐」より 著者:楠山正雄
ざいます。恐れながら、陛下のお病は侍医の方々や、わたくし共の丹誠で、もうそろそろ
御平癒になる時になっておりました。そこへ折よく童子めが来合わせて、横合いから手柄....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ったことでしょう、これは即ち、去年のを又今年も使いますということなの。ことしは、
御平常着と、外出用と綿の入ったものが二通りいるでしょう、それとも、そとのは、袷で....
「一つの愛情」より 著者:豊島与志雄
なんにもわかりませず、ただ気ばかりもんで切のうございます。 私は御嬢様の御病気
御平癒を一生懸命御仏に念じております。私は今すぐ死んでもかまいませぬもの。そのか....
「藪の鶯」より 著者:三宅花圃
そばしたのですが。お年ににあわずなんでもよくお出来になります。 篠「あのあなたは
御平生《ごふだん》もお洋服ですか。 乙「いいえ。ぜんたいふだんにきませんでは。軽....
「大谷刑部」より 著者:吉川英治
おりまする」 「この度、東北において、上杉景勝、直江山城守などが、乱を為し、その
御平定に、徳川内府が赴かるるについて、かねて、内府の心証を損ねておる治部殿にとっ....