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御店
「御店〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御店の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
ら、銀杏返《いちょうがえ》しのほつれた顔を出した。
「御隠居様。旦那様がちょいと
御店へ、いらして下さいっておっしゃっています。」
「はい、はい、今行きます。」
....
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
そうして是非一度若旦那に御目にかかって、委細の話をしたいのだが、以前奉公していた
御店へ、電話もまさかかけられないから、あなたに言伝《ことづ》てを頼みたい――と云....
「行人」より 著者:夏目漱石
ちの一人が手拭《てぬぐい》を肩へかけて踊《おどり》かなにか躍《おど》っていた。「
御店《おたな》ものの懇親会というところだろう」と評し合っているうちに、十六七の小....
「創作家の態度」より 著者:夏目漱石
かなかえらく聞えるようにできますから御慰《おなぐさ》みになります。まず第一には、
御店《おたな》で舐《な》めた酒と、長火鉢《ながひばち》の傍《わき》でぐびぐびやっ....
「家」より 著者:島崎藤村
ていられるもんですか」 「今、豊世さんから伺ったんですが」とお雪は夫に、「塩瀬の
御店もイケなく成ったそうです」 「叔父さんは未だ御聞きに成りませんか」と豊世が言....
「名娼満月」より 著者:夢野久作
れましたこの重病。いずれ長い寿命はないものと思い諦らめましてからというもの、一も
御店のため、二も御楼主様への御恩返しとあらゆる有難い御嫖客様を手玉に取り、いく程....
「華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
レッスンに来て頂いてますの。関西の御弟子さんはみんなここへいらっしゃるのですよ。
御店だか稽古場だかわかりませんわ」 南原杉子は、長々喋ってくれる相手が好きだ。....