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御座船
「御座船〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御座船の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
丸に乗った。 伝え聞く、伊達政宗は松島の風景を愛賞して、船遊びのために二|艘の
御座船を造らせた。鳳凰丸と孔雀丸とが即ちそれである。風流の仙台|太守は更に二十余....
「春寒」より 著者:寺田寅彦
運つたなく最後を遂げる船戦の条は、なんとなく屋島や壇の浦の戦に似通っていた。王の
御座船「長蛇」のまわりには敵の小船が蝗のごとく群がって、投げ槍や矢が飛びちがい、....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
かった。それから忘れられないのは「敦盛さま」である。これは美しい旗さし物を飾った
御座船を肩につるし、哀愁のこもった囃に合わせて、敦盛の討死の物語詩をうたうのだ。....
「田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
へ掲載した「蝴蝶」は、いろいろの意味で評判が高かったのだ。 源平屋島の戦いに、
御座船《ござぶね》をはじめ、兵船もその他も海に沈みはてたとき、やんごとなき御女性....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
う考えて、十一月二十八日、午後の六時、ウォリック夫人とウォスタア卿を伴い、彼女は
御座船に塔じてヨオク屋敷に臨幸した。エセックスは現実に重態だった――ほんとに瀕死....