御当地[語句情報] » 御当地

「御当地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

御当地の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
ざいます」 男「誰だか」 新「ヘイ、私《わたくし》は江戸の者でございますが、御当地へ参りまして、此の大雨に雷鳴《かみなり》で、誠に道も分りませんで難儀を致し....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
ば、甘え物を喰べ、面白え物を見て暮しますだけ人間の徳だと思えやす、実に旦那さまア御当地で朽果てたい心は充分あります」 大「それは宜しい、それじゃア何うだえ己は親....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
には、今般英仏とシナとの戦争長続きはあるまじき由、左候えばイギリス使節はほどなく御当地へ参り申すべく候。憚りながら御手前様、御同列様、御相談の上、その節の御取り....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
々しい視線を、静かな、美しい瞳で受けながら、重ねて詫びた。 「何分、わたくしは、御当地に始めての旅の者、殊更《ことさら》、取り急ぎます日暮れ時、何事もお心|寛《....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
這入った事がなければなア」 梅「おや然うかね、長く御厄介になって見ると私はどうも御当地の方じゃないと実は思って居ましたが、然うでございますか、不思議なものだねえ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
兵衛めをまで、このお船の中へお連れ下されば、こんな有難いことはござりませぬ。だが御当地をお立ちになって、どちらへ船をお廻しになりますのでございます」 ....
黒百合」より 著者:泉鏡花
廻わし、黙って莞爾して、また陳立てる。 「さあさあ召して下さい、召して下さいよ。御当地は薬が名物、津々浦々までも効能が行渡るんでございますがね、こればかりは看板....
天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
て下せえ。あっしゃ仰せの通り渡世に入って日の浅え冷飯食いで、はばかりながら生れは御当地、当時……。 半助 やい、やい、やい! いい加減にしろい、佐貫の半助を前に....
自力更生より自然力更生へ」より 著者:三沢勝衛
わめて無造作に用いられるのが昨今の世相の特徴とさえ申したいほどであります。幸い、御当地の御岳さんは、今も昔もその霊山であることには変りはございませんが、御岳さん....
斬られの仙太」より 著者:三好十郎
下せえ。あっしゃ仰せの通り渡世に入って日の浅え冷飯食いで、はばかりながら生まれは御当地、当時……。 半助 やい、やい、やい! いい加減にしろい、佐貫の半助を前に....