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御心
「御心〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御心の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
と見えて、一晩の中に御行方《おんゆくえ》が知れなくなった。」
「大臣様は大そうな
御心配で、誰でも御姫様を探し出して来たものには、厚い御褒美《ごほうび》を下さると....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
細で、またどこまでも優雅な趣がございましたように存じて居ります。たとえば大殿様の
御心もちが、あの堀川の御所《ごしょ》に窺《うかが》われます通り、若殿様が若王子《....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
》を改めなかった。……
「御新造《ごしんぞ》の事では旦那様《だんなさま》も、随分
御心配なすったもんですが、――」
Kにいろいろ尋《き》かれた時、婆さんはまた当....
「Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
れは、驚いた。ゾイリアを御存知ないとは、意外ですな。一体どこへお出《い》でになる
御心算《おつもり》か知りませんが、この船がゾイリアの港へ寄港するのは、余程前から....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
に一礼してから、懐《ふところ》に入れて来た封書を出した。
「御病人の方は、少しも
御心配には及ばないとか申して居りました。追っていろいろ詳しい事は、その中に書いて....
「路上」より 著者:芥川竜之介
へ返して、
「じゃ一等の切符を一枚差上げてくれ給え。――失礼ですけれども、切符の
御心配はいりませんから、聴きにいらして下さいませんか。」
俊助は当惑《とうわく....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
こう云う風に、わたしたちへ御教訓なすったのです。「変らぬのは御姿ばかりではない。
御心もやはり昔のままだ。」――そう思うと何だかわたしの耳には、遠い都の鐘の声も、....
「或る女」より 著者:有島武郎
なっては困ります。わたしは御承知のような生まれでございますし、これまでもたびたび
御心配かけて来ておりますから、人様《ひとさま》同様に見ていただこうとはこれっぱか....
「クララの出家」より 著者:有島武郎
の上に聖像を置き、そのまわりを花で飾った。そしてもう一度聖像に祈祷を捧げた。 「
御心ならば、主よ、アグネスをも召し給え」 クララは軽くアグネスの額に接吻した。....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
(Maharchien)がやってきて、恭しく御辞儀をしてこう言った。『主よ、もし
御心に叶わば、どうか、物の始まりがいかなる法則によって起ったか。またそれが混じり....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
い。特に日本人が「よもの海みなはらから」「西ひがしむつみかわして栄ゆかん」との大
御心のままに諸民族に対するならば、東亜連邦などを経由することなく、一挙に東亜大同....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
なさるのはその事ですか。ははははは、いや、しかし飛んだ目にお逢いでした。ちっとも
御心配はないですよ。まあ、その足をお拭きなさい。突然こんな処へ着けたですから、船....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
すべきにあらねば当時の境界を申し送り、人世を以て学校とすれば書冊の学校へ入らずも
御心配あるなと、例の空想に聊か実歴したる着実らしき事を交えて書送りたり。折返して....
「活人形」より 著者:泉鏡花
後は存ぜずと、呼吸つきあえず物語りぬ。 泰助は目をしばたたき、「薄命な御方だ、
御心配なさるな。請合ってきっと助けてあげます。と真実|面に顕るれば、病人は張詰め....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
歴史的事実があるにせよ、王道は東亜諸民族数千年来の共同の憧憬であった。我らは、大
御心を奉じ、大
御心を信仰して東亜の大同を完成し、西洋覇道主義に対抗してこれを屈伏....