御慶[語句情報] »
御慶
「御慶〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御慶の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
ニテ衣服ト袴《はかま》ト白|足袋《たび》ト一揃イ御新調ノ由、二百八拾円ノ豪華版ノ
御慶客。早朝、門ニ立チテオ待チ申シテイマス。太宰治様。深沢太郎。」 「謹啓。其の....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
起きたのは年改まった正月のそうそう。それも七草がゆのその七日の朝でした。起きても
御慶、寝ても
御慶の三カ日はとうにすぎたが、なにしろまだめでたいし、松の内はお昼勤....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
に入って机の上を見ると、いつの間《ま》にか迷亭先生の手紙が来ている。
「新年の
御慶《ぎょけい》目出度《めでたく》申納候《もうしおさめそろ》。……」
いつに....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
を天職とする全国二十五万の小学校教員は、三万六千余名の代表者を送って、昭和聖代の
御慶事 皇太子殿下の御降誕を奉祝し併せて忠君愛国の日本精神を昂揚して教育報国の誠....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
寝もしたり南縁 きぬ/″\や薺に叩き起されつ 病中新年 寝て聞けば知る声々の
御慶かな 子規を訪ひて 病む人も頭もたぐる
御慶かな 春の部 初東風や富士....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
しるしと云って仰々しい紅白の紙包をさし出した。お金が入っているらしい様子で、上に
御慶祥と書いてあります。ふーん、この頃はこんな字をつかうのかしらと思って、これは....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
からぬ屠蘇や旅なる酔心地 うき除夜を壁に向へば影法師 御大喪中とある故 此春を
御慶も言はで雪多し 一年の計は元日にありと申せば随分正月より御出精、明治三十一....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
の交際ぐらいは格別|辛くも思わないはずだが、毎年の元旦に町名主の玄関で叩頭をして
御慶を陳べるのを何よりも辛がっていた、負け嫌いの意地ッ張がこんな処に現われるので....
「病牀苦語」より 著者:正岡子規
シ三年前カキテ贈リシヲダマキノ花 という歌、これは一昨年の春|東宮《とうぐう》の
御慶事があった時に予が鉢植のおだまきを写生して碧梧桐に送り、そのまさに妻を迎えん....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
る以上は、折にはこういう回想もしてみる必要はあると思う。そしてそのうえで、十日の
御慶事なども心から共によろこび合いたい。(三四・四・一) 旅行したい、どこへ行....