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「御教書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

御教書の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
制国であった。この間に立って論難批評したり新脚本を書いたりするはルーテルが法王の御教書を焼くと同一の勇気を要する。『桐一葉』は勿論『書生気質』のようなものではな....
法然行伝」より 著者:中里介山
司行光《しなののぜんじゆきみつ》(その時が山城民部大夫)の奉行で、津戸三郎の処へ御教書が下った。為守は、浄勝房、唯願房等の念仏者を連れて鎌倉の法華堂の前の二棟の....
私本太平記」より 著者:吉川英治
っては、いとど淋しいぞ。なぜ急にさようなことを印し出るか」 「いま伺えば、出陣の御教書に接しても、雲行きをみて、容易に、腰をあげぬ大名も多いとか。譜代のご恩もわ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
どこの何奴だ。かりそめにも、悪事|濫行におよぶ徒は首斬るぞと、辻々にも、足利殿の御教書(軍の政令)を以て、厳に布令てあるを知らぬはずはあるまい」 と、きびしく....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ざいますか」 「高氏よ」 「えっ」 「六波羅一|掃の後、おのれ六波羅奉行と称え、御教書などを布令だし、かずかずの越権、目にあまるものがある。――その足利こそ油断....
私本太平記」より 著者:吉川英治
二。 一つ 尊氏の六波羅にあるや、みだりにみずから奉行を称え、上のみゆるしもなき御教書を発し、親王の卒をとらえて、これを斬刑するなど、身、司直にもあらざるに法を....
私本太平記」より 著者:吉川英治
――ひきもきらない。 「田川郡の田川|則武と一族の者でおざる」 「これは、かねて御教書を給わった直方ノ庄の一党」 「御上陸と聞き、間道、夜を日についで、馳せまい....
私本太平記」より 著者:吉川英治
る。のみならず国元では兵を挙げんとする風聞さえあったので、直義は、頼遠の兄頼清へ御教書を送って「一族の運命を過るな」と、それに達し、 「頼遠を出せ。頼遠一人だに....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
でに沢山な古文書の類が、部屋いっぱい、展列されてあった。――尊氏の寄進状、義詮の御教書、清子の仮名文、上杉、細川、足利一族の下知状などである。私はすぐ清子の一通....
大谷刑部」より 著者:吉川英治
山城が、北国東国に拠って、内府へ加担の軍を、遠く寄せつけているこの秋に、秀頼公の御教書を乞い、西に毛利、島津を起たせ」 「待たれい」 刑部は、三成の語気を、こ....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
一、掃除池堀、散所不事。 仰。催 とある。この記事によると、彼らは厳密なる御教書の制止を得るにあらざれば、所々の権門の使役に属して、寺の命を用いなかったも....