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「御文章〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

御文章の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
風流仏」より 著者:幸田露伴
涙を木曾に落さ落させよう者を惜しい事には前歯一本欠けた所から風が洩れて此春以来|御文章を読も下手になったと、菩提所の和尚様に云われた程なれば、ウガチとかコガシと....
田舎」より 著者:プレヴォーマルセル
うございますね。わたくしはあなたの女の手紙は云々《しかじか》とお書きになったあの御文章を承知いたしています。最初の手紙を差上げる時も、あの「格言」が気になってな....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
運命に立ち至ったのだから、その他の古文書の類は推して知るべしで、例えば日蓮上人の御文章の或るものとか、其の他各種の記録がやおら蒼惶と取締りを受けることになった。....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
しょう。わたくしは、起信論のうち、別してここが大事というところを承りまして、その御文章を暗記いたしておりますが……それは、無明薫習《むみょうくんじゅう》ニ依ッテ....
源氏物語」より 著者:紫式部
通した楽しいことになっておりますよ。この上もないお紙をお使いになりまして、美しい御文章でおしたためになったものを、そんなに皆お破りになりますのは情けないことでは....
読書遍歴」より 著者:三木清
あろう。元来、私は真宗の家に育ち、祖父や祖母、また父や母の誦する「正信偈」とか「御文章」とかをいつのまにか聞き覚え、自分でも命ぜられるままに仏壇の前に坐ってそれ....
取返し物語」より 著者:岡本かの子
上人 浄土真宗の開祖親鸞聖人より八代目の法主にして、宗門中興の偉僧。世に言う「御文章」の筆者。六十九歳。 竹原の幸子坊 上人常随の侍僧。 堅田の源右衛門 ....
親鸞」より 著者:三木清
対して、「王法為本」、「仁義為先」といわれている。この語は宗祖の法孫蓮如上人の『御文章』に、「ことにまづ王法をもて本とし、仁義をさきとして世間通途の儀に順じて」....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
た『続古事談』の房主は、実は坊主の書き誤まりであろうと察せられる。 蓮如上人の御文章をみると、坊主とか、大坊主とか、多屋坊主とかの名称が多くみえる。これは必ず....