御料林[語句情報] » 御料林

「御料林〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

御料林の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
単独行」より 著者:加藤文太郎
峻を攀ず。なかなか大森林なり、五合目小屋にて休み木曾須原への下山道を聞く。上松の御料林局にて聞きたるも同様道なしと言う。登ること数時間八合目の小屋着、昼食を食し....
土鼠と落盤」より 著者:黒島伝治
に蔽いかぶさっていた。 山は、C川の上で、二ツが一ツに合し、遙かに遠く、すんだ御料林に連っていた。そこは、何百年間、運搬に困るので、樹を伐ったことがなかった。....
名勝地帯」より 著者:黒島伝治
米吉は、三反歩の小作と、笊あみの副業で食っている。――そこは森林が多かった。御料林だった。御料林でなければ、県有林だった。農民は、一本の樹も、一本の枝も伐る....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
と、尊敬とを払っていたものは、現に被害者を出して救われたところの、尾州家の木曾の御料林の見廻りの役人たちです。 「先生は、上方見物の道中と、承ったが、苦しからず....
木曽の旅人」より 著者:岡本綺堂
いう身軽のいでたちで、肩には学校生徒のような茶色の雑嚢をかけていた。見たところ、御料林を見分に来た県庁のお役人か、悪くいえば地方行商の薬売りか、まずそんなところ....
二つの松川」より 著者:細井吉造
その流れは市之瀬橋で急角度に北転してさかのぼること二〇キロ余り、念丈ガ岳西北面の御料林の中に没している。松川! それがこの谷の名称だ。だが、念丈ガ岳の東側からも....
望郷」より 著者:服部之総
年三万二千町歩、五年のちの明治二十三年三百六十五万町歩とふくれ上っている全国帝室御料林の三段とびの数字のうち、この北海道はどのへんで、何年ころ、どれだけの数字を....