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御書
「御書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御書の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「箕輪心中」より 著者:岡本綺堂
の藤枝外記《ふじえだげき》の屋敷であった。藤枝の家は五百石の旗本で、先代の外記は
御書院の番頭《ばんがしら》を勤めていた。当代の外記が生まれた時に、縁があってこの....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
「どうぞ。ああ、もし、もし、」 と出掛けた白衣の、腰の肥いのを呼留めて、 「
御書見中ででもありましたら、御都合に因って、こちらから参りましても可うございます....
「幽霊妻」より 著者:大阪圭吉
、こんなこともございました。なんでも、いままでは夜分なんぞ、いつもかなり遅くまで
御書見なさったり、お書き物をなさったりなされました御習慣が、ふっつりお止まりにな....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
子 姉上が、それを。――さぞ、御秘蔵のものでしょう。 博士 御秘蔵ながら、若様の
御書物蔵へも、整然と姫様がお備えつけでありますので。 公子 では、私の所有ですか....
「戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
おなつかしゅうございますな。ところで、この某国大使館では近々先生の馘るという話を
御書面で承知しましたが、けしからんですなあ。私がこれから某国大使に会いまして、そ....
「「平家物語」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:作者不詳
あったろうと思召されて、 忍ぶれど色に出にけり我恋は 物や思ふと人の問ふまで と
御書になって御腹心の殿上人が御取次して葵の前に給わった。葵の前はそれを賜った悲し....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
親しき人々をも見ばやと思ひ、文永元年十月三日に安房国へ下つて三十余日也。(波木井
御書)」 折しも母は大病であったのを、日蓮は祈願をこめてこれを癒した。日蓮はい....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
が来た。恐る恐る出頭すると特に百石のご加増があり尚その上に役付けられた。西丸詰め
御書院番、役高三百俵というのである。 邸へ帰ると紋太郎は急いで神棚へ燈明を上げ....
「歴史的探偵小説の興味」より 著者:小酒井不木
いのであるからほとほと閉口してしまった。私の大好きなオルチー夫人に就ては馬場氏が
御書きになるというのであるから、いよいよ以て書くことがなくなってしまう。私の頭の....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
まで持って来られて、「これはお前の教科書だよ」といって渡されたのでした。 十日の
御書状拝見|仕候。庭の模様がへ、北村のおくりし朝顔の事など承候。おきみさんより同....
「あゝ二十年」より 著者:上村松園
、蒔絵軸の仮巻に仕立て、白木の箱に納め、それを白木の台に載せて持参いたし、御所の
御書院において御側近の方々に御面会申し上げ、たしかにお納めいたしましたから、いず....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
優にて、東京の観客にも好くその名を知られたり。 ○十一月、市村座にて「蔦模様血染
御書」を初演。左団次の大川友右衛門好評にて、火がかりの大道具が観客を驚かせり。 ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
あった。その点では京都の宮廷貴紳と何のかわりもあるわけはない。そこに、 太上天皇
御書下預時歌 大君の勅をかしこみちちははにこころはわくとも人にいはめやも 山は裂....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
と、自己の素姓を書いておられる。また翌九年三月弟子檀那御中に宛てたいわゆる「佐渡
御書」にも、 。心も又身に対すればこそ月|金にもたとふれ。 などと、さらに詳しく....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
り、また同文書中に藩主より諸給人中宛ての免に関する文書二通を収めて、 、忠義公之
御書も算所方に止り候也。 など書いてあるのである。近くは『郷土研究』(二巻八号....