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御服
「御服〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御服の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旧主人」より 著者:島崎藤村
。旦那様は小諸へ東京を植えるという開けた思想《かんがえ》を御持ちなすった御方で、
御服装《おみなり》も、御言葉も、旧弊は一切御廃し。それを御本家では平素《しじゅう....
「家」より 著者:島崎藤村
から」 と豊世が声を掛けたので、老婆は勝手の方から送りに出た。 「まあ、奥様の
御服装は……意気なことは意気で御座いますが……おめかけさんか何ぞのようじゃ御座い....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
孫今にその業を伝えて犬頭という絶好の糸を蔵人所《くろうどどころ》に納めて、天皇の
御服に織ると見ゆ。すこぶる怪しい話だがとにかく三河に昔犬頭という好糸を産し、こん....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
湛《たた》えて怡然《いぜん》として之を受け、茶味以外の味を細心に味いながら、然も
御服合《おふくあい》結構の挨拶の常套《じょうとう》の讃辞まで呈して飲んで終った。....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
離れずに居るとの仰せでございました。 こんな苦しい道中のことでございますから、
御服装などもそれはそれは質素なもので、足には藁沓、身には筒袖、さして男子の旅装束....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
れるようにと進言し、また永正五年には実隆たびたびの口入れが功を奏し、武家からして
御服用脚五千疋を献上し、その功によって禁裏から青※《せいふ》三百疋を賜わったこと....
「源氏物語」より 著者:紫式部
おいでになった。その人たちは皆青色の下に桜襲《さくらがさね》を用いた。帝は赤色の
御服であった。お召しがあって源氏の大臣が参院した。同じ赤色を着ているのであったか....
「源氏物語」より 著者:紫式部
やりのないことをした」 とお言いになり、笙の笛を吹いた子に酒杯をお差しになり、
御服を脱いでお与えになるのであった。横笛の子には紫夫人のほうから厚織物の細長に袴....
「水の女」より 著者:折口信夫
調和もできやすい。 おと・たなばたのあったことは、最高の巫女でも、手ずから神の
御服を織ったことを示すのだ。 古代には、機に関した讃え名らしい貴女の名が多かっ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
…おそらくは、これも道誉の心入れか」 御食がすむ。 女房たちが理髪を仕える。
御服は直衣、指貫、白綾のおん衣。 やがて三位ノ廉子がお冠をさし上げている庭前に....