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御来迎
「御来迎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御来迎の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
ォークの足つきで食堂のほうに帰って行ったに違いない。ほどもなく、
「え、いよいよ
御来迎《ごらいごう》?」
「来たね」
というような野卑な言葉が、ボーイらしい軽....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
いう事がある。そんな時は、寝白粉の香も薫る、それはた異香|薫ずるがごとく、患者は
御来迎、と称えて随喜渇仰。 また実際、夫人がその風采、その容色で、看護婦を率い....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
燕小屋午前六時出発、この路アルプス銀座通りといい非常に景色よく道も良し、今朝の
御来迎は相当よく富士などはっきり見え槍も見ゆ。大天井岳の前にて常念道、喜作新道の....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
、孔雀《くじゃく》の尾のうちかけを羽織って、しずかに現れる。
「イヨ、弁才天女の
御来迎《ごらいごう》!」
何やかやと、あり来たりの掛ごえがあって、酒興はいよい....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
。中は昼より明るいぞ。一足入れば歌舞の天女、生身《しょうじん》の菩薩《ぼさつ》が
御来迎《ごらいごう》じゃわい」 島原|傾城町《けいせいまち》の夜は盛んなる眩惑....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
町を見下ろすとおんなじで……またその位置を撰んで据えたのだそうだから、土地の人は
御来迎、
御来迎と云うんだね。高山の大霧に、三丈、五丈に人の影の映るのが大仏になっ....
「露伴の出世咄」より 著者:内田魯庵
ドコから現われて来るか解らんもんで、まるで彗星のようなもんですナ……」 と美妙は
御来迎でも拝んだように話した。それから十日ほど過ぎて学海翁を尋ねると、翁からも同....