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御機嫌
「御機嫌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御機嫌の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
る。これは風呂から出て、ちょうど上がり湯を使おうとしたところらしい。
「相変らず
御機嫌で結構だね。」
馬琴滝沢瑣吉《ばきんたきざわさきち》は、微笑しながら、や....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
を。さりとは心がけの悪い奴じゃ。」と、仰有ったものでございます。その時の大殿様の
御機嫌の悪さと申しましたら、今にも御手の扇が上って、御折檻《ごせっかん》くらいは....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
。それは大変だ。ではさようなら。何分《なにぶん》よろしく。
編輯者 さようなら、
御機嫌好う。
(大正十年三月)....
「路上」より 著者:芥川竜之介
種の無気味《ぶきみ》さを感じて無言のまま、部屋を外へ退《しりぞ》いた。
「今日は
御機嫌《ごきげん》が悪いようです。あれでも気が向くと、思いのほか愛嬌《あいきょう....
「白」より 著者:芥川竜之介
さん。ぜひまた近い内《うち》に一度来て下さい。」
「じゃナポ公、さよなら!」
「
御機嫌好《ごきげんよ》う、白のおじさん! さようなら、さようなら!」
四
....
「僕の帽子のお話」より 著者:有島武郎
その大切な帽子がなくなってしまったのですから僕は本当に困りました。いつもの通り「
御機嫌《ごきげん》よう」をして、本の包みを枕《まくら》もとにおいて、帽子のぴかぴ....
「小さき者へ」より 著者:有島武郎
く私に朝の挨拶《あいさつ》をしてから、母上の写真の前に駈けて行って、「ママちゃん
御機嫌《ごきげん》よう」と快活に叫ぶ瞬間ほど、私の心の底までぐざと刮《えぐ》り通....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
すよ」 馭者は黙して一礼せり。白糸はうれしげに身を進めて、 「あなた、その後は
御機嫌《ごきげん》よう」 いよいよ呆《あき》れたる馭者は少しく身を退《すさ》り....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
ないほど袂を膨らませて、ぼんやりして帰りがけ、その横町の中程まで来ると、早瀬さん
御機嫌宜しゅう、と頓興に馴々しく声を懸けた者がある。 玄関に居た頃から馴染の車....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
ら、私ども皆が、今夜はこの服装に揃えました。 僧都 一段とお見事じゃ。が、朝ほど
御機嫌伺いに出ました節は、御殿、お腰元衆、いずれも不断の服装でおいでなされた。そ....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
、お三重さん、お帰り!」 と屹と言う。 「お前さんがおいでやで、ようお客さんの
御機嫌を取ってくれるであろうと、小女ばかり附けておいて、私が勝手へ立違うている中....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
ませんと、……今度は(浮世はなれて奥山ずまい、恋もりん気も忘れていたが、)……で
御機嫌を取結ぶと、それよりか、やっぱり、先の(やがて嬉しく溶けて流れて合うのじゃ....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
らへ飛んで参り、向うのあの荒物屋で聞いてお尋ね申しました。小主公、何は措きまして
御機嫌|宜しく。」 「慶造、何につけても、お前達にもう逢いたくはなかったよ。」 ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ら彼方からトボトボと歩いて来られました。何うした風の吹きまわしか、その日は大へん
御機嫌がよいらしく、老顔に微笑を湛えて斯う言われるのでした。―― 『今日は思い掛....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
十銭じゃ。割じゃろがい。はっはっはっ。) 泥足を捏ねながら、肩を揺って、大きに
御機嫌。 給金の談判でした。ずんずん通り抜けて、寺内へ入ると、正面がずッと高縁....