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「御正〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

御正の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
》るように、いやが上にも苦しまねばやまない、病的な心理の一例であろうか? 「この御正月でございました。」 女はこう答えてから、ちょいとためらう気色《けしき》を....
永日小品」より 著者:夏目漱石
なったものは十点、ことごとく帯である。昨夜《ゆうべ》這入ったのは帯泥棒であった。御正月を眼前に控《ひか》えた妻は異《い》な顔をしている。子供が三箇日《さんがにち....
道草」より 著者:夏目漱石
に細かい雪片がちらちらと見え出した。子供は日に何度となく「もういくつ寐《ね》ると御正月」という唄《うた》をうたった。彼らの心は彼らの口にする唱歌の通りであった。....
」より 著者:夏目漱石
限らなかった。 「小六さん御酒好き」と御米が聞いた事があった。 「もう直《じき》御正月ね。あなた御雑煮《おぞうに》いくつ上がって」と聞いた事もあった。 そう云....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
手に合わんと断念したものと見えて、今度は話題を転ずる。「御話は違いますが――この御正月に椎茸《しいたけ》を食べて前歯を二枚折ったそうじゃございませんか」「ええそ....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
はお馨さんが亡くなる二週間余り前のはがきであった。 新年をことほぎ参らせ候。御正月になりましたら、精い御手紙を認めたいと思うて思うて居りましたが、御正月も元....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
のお取持に向い、 「御案内によりお相客として、われらも罷《まか》り出でましたが、御正客の只今、おっしゃる通り、行手にこのような大きな山があっては、越そうにも越さ....
南国太平記」より 著者:直木三十五
ている声が、聞えていた。 「去る程に」 とんと、扇が入った。 「一夜明くれば、御正月――には、これあらで、いつなんめり、延元の元年、五月は二十と五日の日。小手....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
で、その日、お氷が氷室を出たのは、お添役の袂時計で十|字《じ》五|分《ふん》……御正門を出たのが十字十分……壱岐殿坂を下りきって二十五分……水道橋をわたりきって....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
、離れ家におともない申し、いろいろご介抱もうしあげましたところ、ようやくのことで御正気。軽い驚風《きょうふう》ということで、その後は恙《つつが》なく御成育になり....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
まちぐち》の木戸(四谷見附交叉点)を通ってお上屋敷(いまの赤坂離宮のある地域)の御正門へ入ったが、外糀町口の木戸から正門までのわずか五六町のあいだ、――長井《な....
備前天一坊」より 著者:江見水蔭
、これが事実なら確かに慶事で、正しく殿の御血筋。若君一人儲かったのだけれど、今は御正腹に、綱政、政言、輝録の三|公達さえあるのだから、それにも実は及ばぬ次第。近....
取返し物語」より 著者:岡本かの子
何でも手の足らん箇所を見付け次第、そこへかぶりついて是が非でも此の月末の親鸞さま御正忌会のお※夜までには美んごと拵え上げにゃ、わてらの男が立たん』 信徒三『わて....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
消息に有之、何卒爾後は時々景気御報知|被下度候。近什少々御目にかけ候。御暇の節|御正願上候。小生蔵書印を近刻いたし候。これまた御覧に入れ候。頓首。 十二月....
二階から」より 著者:岡本綺堂
うだという御尋ねでしたが、私共の方は昨今|却ってあなたたちの方よりも寂しい位で、御正月だからといって別に取立てて申上げるほどのこともないようです。しかし折角です....