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御焼
「御焼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御焼の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「阿部一族」より 著者:森鴎外
に切腹しても、殉死者の列に加えられ、遺族たるそれがしさえ他人にさきだって御位牌に
御焼香いたすことが出来たのである。しかしそれがしは不肖にして父同様の御奉公がなり....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
願いたいのでございますが……」 「いや、それは御丁寧に恐れ入ります。一同かならず
御焼香《ごしょうこう》に罷《まか》り出でます」と、長八は答えた。 これで正式の....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ことがあるらしいとの事であった。 「あの男も見送りに行くのかえ」 「いや、ここで
御焼香だけして帰ると云うていました」 云ううちにかの男は出て来た。彼はあたりの....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
つけ門之丞は、源三郎の身辺近く仕えて、あの、不知火銭をつかんで源三郎が、故先生の
御焼香の席へ、押し通ったときも、かれ門之丞、大きな一役をつとめたし、じっさい玄心....
「祭」より 著者:寺田寅彦
立てる。左右にはゆうを掛けた榊台一対。次の壇へ御洗米と塩とを純白な皿へ盛ったのが
御焼物の鯛をはさんで正しく並べられる。一番大きな下の壇へは色々な供物の三宝が並べ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
れんげの花の咲いている暑いような陽の道をお墓へとねってゆきました。そこで式があり
御焼香があり、それから火葬場へおゆきになり、私たちはかえったわけでした。 又う....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
由です、だから二つなの。あなたの大好きなお祖母様だったという方でしょうと思って、
御焼香いたしました。お父上のは三回忌ですから仏壇に飾る「うちしき」というものをこ....
「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」より 著者:森鴎外
院殿、同肥後守|光尚殿御三方に候えば、御手数ながら粗略に不相成様、清浄なる火にて
御焼滅下されたく、これまた頼入り候。某が相果て候今日は、万治元|戊戌年十二月二日....