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御状
「御状〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御状の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
ばいいに!」と丸髷の婦人はさもなつかしげに表書を打ちかえし見る。 「あの、殿様の
御状で――。早く伺いたいものでございますね。おほほほほ、きっとまたおもしろいこと....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
こたえて、ずんと重うなった。その事じゃ。 鯉七 恋の重荷と言いますの。お心入れの
御状なれば、池に近し、御双方お気が通って、自然と文箱に籠りましたか。 蟹五郎 ま....
「源氏物語」より 著者:紫式部
親は子にこのかたがたのような片時離れぬ習慣はつけておくべきでないと思い、宮のこの
御状態を女房たちはまた歎き合った。大和守が葬儀の跡の始末を皆してから、 「こんな....
「源氏物語」より 著者:紫式部
「物怪などが周囲の者を驚かすために、そうしたことをすることもあるのですが、絶望の
御状態とはそうしたわけではないのでございましょうか。それでございましたら、ただ今....
「源氏物語」より 著者:紫式部
宮は御病気らしくお見えにはなっても、ただお気持ちが重く沈んでしかたがないという
御状態にすぎないのであったから、うとうとしい人とは御面会にならぬが、お居間の中へ....
「狂歌師赤猪口兵衛」より 著者:夢野久作
あさようせき込まずとユックリお話を聞きましょう。とりあえず御差紙は大目付様からの
御状箱に入っておりましたか……」 「さあ。大目付様にも何にも生まれて初めて見る御....
「泡盛物語」より 著者:佐藤垢石
は別封にて御送り申上げ置き侯共、御一議の上、小生に御協力給わる御気持を以って至急
御状況煩し度、此段切に願入候。恐縮に存じ候が、御上京の可否即刻電報にて御知らせ下....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
はしていられぬ。都の近状やらまた大塔ノ宮のご消息などうかがっても」 「何か、宮の
御状があったのですか」 「殿ノ法印の一状がこれへとどいておる。それによれば、宮す....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
るす中に、常陸からのお飛脚がまいっておりまするが」 「久慈の正家からか」 「は。
御状をたずさえて」 「見ようか」 「お夜食は」 「あとにする」 東国の常陸|久....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
りますから」 「時に、安土のご援軍は、急速に参るでしょうか」 「いま殿のお手許へ
御状が着きました。それに依れば、滝川、明智、丹羽の諸将に、荒木村重の一軍をも加え....