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御生れ
「御生れ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御生れの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「母」より 著者:芥川竜之介
女を打ったのである。
「お宅の坊ちゃんは、――坊ちゃんでございましたわね? いつ
御生れになりましたの?」
敏子は髪へ手をやりながら、ちらりと女の顔を眺めた。昨....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
ん》でいらっしゃいますが、若殿様は中背《ちゅうぜい》の、どちらかと申せば痩ぎすな
御生れ立ちで、御容貌《ごきりょう》も大殿様のどこまでも男らしい、神将のような俤《....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
すのでしょう。『奥さん、あなたのような方は実際日本より、仏蘭西《フランス》にでも
御生れになればよかったのです。』――とうとう私は真面目《まじめ》な顔をして、こん....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
―」
玄象道人はじろりとお蓮を見ると、二三度|下《げ》びた笑い声を出した。
「
御生れ年も御存知かな? いや、よろしい、卯《う》の一白《いっぱく》になります。」....
「錦木」より 著者:宮本百合子
「どうもごくろう、よくわかりました。さて御前は大層やさしい声を御もちだが、どこの
御生れかな」 わざとこえをかえてしかつめらしくきくと若い女はたまらなそうに笑い....