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御用命
「御用命〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御用命の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
燻製があったか」 「有りました。とって置きの、すばらしい燻製です。外ならぬ博士の
御用命ですから、主人が特に倉庫を開きましてございます。それがあなた、珍味中の珍味....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
、この日光おなおしこそは、願ってもない御恩報じの好機である。なんとかして自分方へ
御用命にならぬものかと、それはいずれさまも同じ思いでございましたろうが、ことに主....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
有名な富豪を得意とし、いわゆるお出入り商人の仲間となったことあり、月々数円以上の
御用命は、パン店としては上等の客筋といわねばならぬのであった。しかるに何故か店員....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
もなり、あるいはまた、三太夫とも申すべき奴らがたちどころに立現れまして、いかなる
御用命にも即座にお応《こた》えするようになっておりますから、なんなりと鷹揚《おう....
「画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
陛下に、目出度く上納申し上げ得たからでございます。 新聞紙上に二十一年前からの
御用命を果たしたと書かれてありましたが、思えば大正五年の秋、文展第十回展開催中、....
「私の仕事 松篁の仕事」より 著者:上村松園
二十年来の画債整理と、皇后陛下よりの
御用命に依り、双幅藤原時代美人数名の揮亳完成を期するために、今度は是非に謹製致し....
「はつ恋」より 著者:神西清
の名をさも気軽に、楽々と口にするのにびっくりした。まるで父ならば、いつでも彼女の
御用命に応ずるように、響いたからである) 「おやおや」と、ベロヴゾーロフがやり返....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
は」 「石町の蔦屋という書肆でございまする。おやしきの若旦那さまには、たびたび、
御用命をいただいては、よく……」 「お目にかかっているというの」 「はい、はい。....