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「御用新聞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

御用新聞の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
工場細胞」より 著者:小林多喜二
手に処理し、更に工場長が眼を通して、会社の利益に都合の悪いものを除ける。こういう御用新聞の持つ欺瞞的な記事、逆宣伝、ブルジョワ的な教化に対して、「H・Sニュース....
光と風と夢」より 著者:中島敦
るような感じが頻《しき》りにする。部分的錯乱と、全体的痴呆。 最近アピアの週刊御用新聞が盛んに私を攻撃し出した。しかも、ひどく口汚く。近頃の私は最早政府の敵で....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
ものが往々「報道の真実」である客観的な国際現実をゆがめていることもある。戦争中の御用新聞であったときの習慣である卑屈さと、半封建的な権力への屈従の因習が清算され....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
気になって、批判力の常識的な発露に気をとめないまでのことだ。デマゴギー政府の宣伝御用新聞と較べて見れば、この点卒直に認めねばならぬだろう。それであればこそ今日、....
一世お鯉」より 著者:長谷川時雨
は騒擾《そうじょう》が起り、電車焼打ちがあって、市内目抜きの場所の交番、警察署、御用新聞社の打|壊《こわ》しなどがはじまり、忠良なために義憤しやすき民衆は狂暴に....